光は愛とともに

劇場公開日:

解説

ニコラス・モンサラットの小説『ゴールデン・ヴァージン』を原作にチャールズ・カウフマンが脚色、「突然の恐怖」のデイヴィッド・ミラーが監督した、口と耳に障害を持つ娘をめぐる愛の物語。撮影は「空中ぶらんこ」のロバート・クラスカー、音楽は「宿命」のジョルジュ・オーリック。主演は「大砂塵」のジョーン・クロフォード、「間奏曲」のロッサノ・ブラッツィ、イギリスのオードリー・ヘップバーンとして売出し中の新人ヒーザー・シアーズ。リー・パターソン、ロン・ランデルなどが助演。

1956年製作/イギリス
原題:The Story of Esther Costello
配給:東和
劇場公開日:1958年1月18日

ストーリー

エスター・コステロ(H・シアーズ)の苦難の道は八歳のときに始った。八つのとき手榴弾を悪戯、突然爆発したため居合せた母を失い、自分は聾唖者となったのである。五年後、エスターは、自分のいるアイルランド南部コンクレイゲの町の出身で今はボストンに住むマーガレット・ランディ夫人(J・クロフォード)に引取られて渡米、聾唖学校に入学した。マーガレットの献身的な努力によってエスターは間もなく読み書きができるようになった。この奇蹟的な回復ぶりを知った新聞記者ハリー(L・パターソン)は早速記事に取上げ、その編集長は、本にして出版した。物語は反響を呼び一躍有名になったマーガレットとエスターは、世の不幸な人を救うため慈善事業に一生を捧げる決心をした。マーガレットには離別したカルロ(R・ブラッツィ)という夫がいたが、ある日そのカルロが現れた。まだ彼を愛していたマーガレットは、かつての夫を迎え入れた。が、翌朝、エスターを一眼見たカルロは、その若々しい美しさに魅かれた。彼も慈善運動に加わり、“エスター・コステロ基金”と名づけニューヨークで募金運動を始めようとマーガレットを説き伏せた。基金の一部を横領しようとの魂胆からである。これを知ったマーガレットは裏切られた思いに、ハリーに告白したが、カルロはその上また重なる裏切りをした。ベニスへマーガレット、エスターと旅行したときである。マーガレットがホテルから外出中、カルロは必死に抵抗するエスターの体を奪った。帰って来たマーガレットはエスターの寝室に夫のカフス・ボタンを、興奮したエスターの顔を見て総てを覚った。しかしその頃ハリーの活躍でカルロの詐欺行為が明るみに出た。マーガレットはハリーと会いカルロとエスターの関係を語った。ハリーは驚いた。そしてその顔を見たマーガレットは、ハリーのエスターへの純な愛情を覚った。このときマーガレットの心は決った。空港のバーでグラスを傾けたマーガレットとカルロが外見は仲睦じげに一台の車で走り去った。ランディ夫妻、自動車事故で死亡の報が伝わったのは、それから暫くの後であった。涙にくれるエスターの胸にマーガレットの愛と献身の姿が蘇ってきた。

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