歓喜のたわむれ
劇場公開日:1968年1月20日
解説
アグネス・フォン・クルセンチェルナの小説を、「夜のたわむれ」の女流監督マイ・セッタリングと彼女の夫デイヴィッド・ヒューズが脚色、セッタリングが監督にあたった。撮影は「愛する」のスヴェン・ニクヴィスト、音楽はロジャー・ウォリスが担当した。出演「蛇」のハリエット・アンデルソン、「断罪」のグンネル・リンドブロム、「沈黙の歓び」のジオ・ペトレ、「仮面ペルソナ」のグンナール・ビヨルンストランドほか。
1965年製作/スウェーデン
原題または英題:Loving Couples
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:1968年1月20日
ストーリー
一九一五年、ストックホルムのある産婦人科でアンジェラ(G・ペレ)、アグダ(H・アンデルソン)、アデーレ(G・リンドブロム)の三人の若い女性が分娩を待っていた。彼女たちには、それぞれ複雑な過去がある。アンジェラは富裕な貴族ランドボルイ家の養女として、なに不自由ない生活を送っていたが、やがて女子ばかりの寄宿学校に入れられ、同性愛者になった。以後、異性には興味を示さない。アグダは少し頭は弱いが、きわめて楽天的な性格でランドボルイ家の小間使い。アデーレは、かつて熱烈な恋をしたがそのあげく捨てられ、ランドボルイ家の実直な執事と結婚した。アンジェラが寄宿学校を卒業した日、ランドボルイ家では盛大なパーティが開かれた。その夜アンジェラは、客の一人である中年の科学者トマスと知りあった。彼はアンジェラの叔母ペトラの昔の情人であったが、アンジェラは彼と結ばれた。しかし数日後、トマスは出征して行った。アンジュラは彼の子をみごもったまま、ひとり残されてしまった。一方アグダはランドボルイ家の一人息子ベルナールと戯れ懐妊。しかしベルナールはホモの画家ステランに年金を与えて彼女と形式上の結婚をさせ、その後もアグダと肉体関係を続けた。それでもアグダは幸福だった。もう一人の女性アデーレ。彼女の夫は性不能者だった。そのうえ、貧しくて社会的地位もない。アデーレはヒステリックに夫をののしり、刺激して妊娠することに成功した。出産の日が来た。しかしアデーレの子は死産。楽天的アグダはまったく無関心のうちに出産し、立派な子を生んでみせるという確固たる心がまえを抱いているアンジェラも無事に母となった。
スタッフ・キャスト
受賞歴
第18回 カンヌ国際映画祭(1965年)
出品
出品作品 | マイ・ゼッタリング |
---|