処女オリヴィア

劇場公開日

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解説

英国女流作家オリヴィアの自伝的小説『オリヴィア』から「鉄路の斗い」の脚本を書いた女流ライター、コレット・オードリーが脚色、女流監督ジャクリーヌ・オードリーが監督した一九五〇年作品。台詞は、ジャクリーヌ・オードリー作品に毎回協力しているピエール・ラロシュが執筆している。撮影は「輪舞(1950)」のクリスチャン・マトラ、音楽はピエール・サンカンの担当。出演者は殆ど女性ばかりで、主要スタッフと共に、女性映画の匂いが強い。主演は「しのび泣き」のエドウィジュ・フィエール、「輪舞(1950)」のシモーヌ・シモン、新人マリ・クレール・オリヴィアで、以下「恐るべき親達」のイヴォンヌ・ド・ブレ、シュザンヌ・デーリー、マリナ・ド・ベールらが助演する。

1950年製作/フランス
原題:Olivia
配給:東和

ストーリー

一九〇〇年頃、英国少女オリヴィア・リアリイ(マリ・クレール・オリヴィア)は、母のつてでパリ近郊のレ・ザヴォン学院に入学した。この学院はマドモアゼル・ジュリイ(エドウィジュ・フィエール)とマドモアゼル・カラ(シモーヌ・シモン)の二人によって経営されていたが、カラは病弱で嫉妬心が強く、自然校内は二派に対立しがちであった。オリヴィアはここで故国にはない自由を味ううち、ジュリイ派のセニョリイナなどと仲良しになり、カラ派のフラウ・リイズナアからはうとまれる生徒の一人になった。夜毎の詩の朗唱やパリへの旅行で、オリヴィアの裡には次第にジュリイに対する慕情が芽生えた。ジュリイにとってもこの無垢の少女はこの上ないペットであった。クリスマスの舞踏会の夜、ジュリイは我知らずオリヴィアの部屋を訪れると約してしまったがからくも自制してやめた。失意のオリヴィアは、翌日うらみを述べに行ったジュリイの部屋で寝込んでしまった処をカラに発見され、それをなだめたジュリイは、ついに自分が学校をやめようと決心していると言い出した。ところが彼女の出発が近ずいた或夜、カラは自室で睡眠薬をのみすぎ、死亡した。過失か自殺か、原因は誰にも判らなかった。通夜の晩、唯一人遺骸の枕邊につきそったジュリイは、ドアの外でオリヴィアが震えているのをみつけ出した。ジュリイに心を捧げたオリヴィアは、そばにつきそって何か役に立ちたかったのである。翌朝ジュリイは心も洗われる想いでオリヴィアを送出し彼女に愛用の紙切ナイフを与えてカナダに旅立って行った。すべての希望をくだかれて学校を退学する時、オリヴィアははじめてジュリイの愛情が理解できたのだった。

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