モンブランは招く

劇場公開日:

解説

これはドイツのバイエルン地方、オーストリア、スイス、フランスにまたがるアルプスを舞台に、アドベンチャー・スキーと呼ばれるスキー滑降のすべてを記録したドイツ山岳スキー映画である。撮影・監督にあたったユルゲン・ゴルターは、第一級のアルピニストであり、活動的な山岳映画監督。撮影は二年間にわたって危険と困難のうちに行なわれた。音楽はペーター・ワイナー、日本語版語り手を高島忠夫が担当している。

1969年製作/ドイツ
原題または英題:Ski Extrem
配給:東和
劇場公開日:1969年9月27日

ストーリー

◇ゲール山東壁、傾斜角四十五度の急斜面滑降。ベルヒテスガーデンの近くゲール山の東壁は、高度一〇〇〇メートル以上、傾斜四十五度。このスキー滑降には、最高のスキー技術と大胆さが必要とされる。近くの村に住む大学生ヘルマン・マイスル、フランツ・レンツ、ハンス・シェーンベルガーは、晩春のある日この滑降をやってのける。◇標高四〇〇〇メートル、世界一高い夢のスキー場。ザビーネ・ロイターと友人のジェラール・ホフステッターはアイガー北壁を単独登挙した名アルピニスト、ミシェル・ダルブレのガイドで四〇〇〇メートルをこすモンテローザに初めて足をふみ入れた。◇パラビチーニ雪渓に挑むミニ・スキー滑降。オーストリアの最高峰グロースグロックナーの大雪渓は、傾斜角五十五度。三七八九メートルの頂上から、フランツとゲルハルトの二人が、全長五十センチの“ミニ・スキー”で滑降する。◇時速一七〇キロ、死のスピード競技。マッターホルンの南側では、毎年七月にスピード・スキー世界選手権大会を開催している。スピードの測定は傾斜角三十三度、距離百メートルの斜面。今までの記録は、六四年にイタリアのルイジ・ディ・アルコが出した時速一七四キロ。◇四八〇七メートル、モンブラン北壁頂上から決死の滑降!ヨーロッパの最高峰モンブランの標高四八〇七メートル。六七年七月二十八日、二十九日の二日間、ドイツの国際的青年スキーヤー、フランツ・ヘンチェルとゲオルク・ゾンネンベルガーは、落差約八〇〇メートルの北壁に挑戦した。◇その他、さまざまなエピソードを交えて、色彩鮮やかなスキー滑降の数々が紹介される。

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