慕情のひと(1968)
劇場公開日:1969年8月16日
解説
「春の悶え」のアルネ・マットソンが脚本・監督を担当した純愛ロマン。撮影はラース・ビヨルネ、音楽はモーツァルトの『クラリネット五重奏曲イ長調』と、ヨハン・シュトラウスの『ウィーンの森の物語』を使っている。録音はラルス・クレットナーとハンス・アンデルソン。出演はノルウェー出身の歌手グリネット・モルビグ、新人ビヨルン・タンベルト、「春の悶え」のフォルケ・サンドクィストとウラ・ヤコブソンほか。
1968年製作/スウェーデン
原題または英題:Bamse
配給:東和
劇場公開日:1969年8月16日
ストーリー
青年クリステル(B・タンベルト)は、母ベラ、父ベルイと、何不自由なく平穏な生活をしていた。だが、ある日のこと、父が交通事故で不慮の死をとげたときから、彼の日常は一変した。バルブロ(G・モルビク)という女性が現われたからだ。彼女は平凡なOLだが、生前の父と、ひそやかに関係を秘めていた。彼にとっては尊敬する父親だったのにそんな一面があったとは--。傷つきやすい青年の心はバルブロへの憎しみにもえた。だがその憎しみが、バルブロへの深い想いに変わっていくのも遠い日ではなかった。彼は愛した。そして多分、彼女も。一方、母親のベラは、息子との話しあいから、すべてを知り、バルブロに会った。一人を男を同時に愛した二人の女。共通する喜びと悲しみ。だが、その男も今は亡い。二人の女は、クリステルの将来のために、一年ほど外国留学させることにした。別れがせまった頃、バルブロの胎内に新しい生命が宿っていた。ベルイの子である。本当に愛したのはベルイ。彼のほかに自分の愛はない。彼女は、その喜びをかみしめながら、海辺の道をどこまでも歩いていく。
スタッフ・キャスト
- 監督
- アルネ・マットソン
- 脚本
- アルネ・マットソン
- 撮影
- ラース・ビヨルネ
- 音楽
- ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト
- ヨハン・シュトラウス2世
- 録音
- ラルス・クレットナー
- ハンス・アンデルソン
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Barbroグリネット・モルビグ
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Christerビヨルン・タンベルト
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Mr. Bergフォルケ・スンドクビスト
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Veraウーラ・ヤコブソン