血まみれの欲情

劇場公開日:

解説

小説家としても知られるジッカ・ラビッチの脚本を、TVドキュメンタリー出身のコーカン・ラコニャッツが監督した。撮影はアレクサンドル・ペトコヴィッチ、音楽をゾラン・フリスティッチが担当している。出演はリューバ・タディッチ、イエレナ・ズイゴン、セヴリン・ビエリッチなど。

1967年製作/ユーゴスラビア
原題:Divlje Senke
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:1968年12月4日

ストーリー

刑務所を脱走したジボタ(L・ダドウチ)は、監獄で相部屋だったオンブレの女房ナダ(J・ズイゴン)をたずねて、ルークという町にやって来た。途中彼はナダのことを淫乱な女とはやしたてる二人の少年を射殺した。その足でナダを訪れたジボタは、飢えた狼のようなナダを犯した。はじめは抵抗したナダも、次第に歓喜の渦にまきこまれていった。一方少年たちの無残な死体を前にして村人たちは恐怖と不安におびえていた。次にジボタはナダと関係のあったニコラ神父を射殺した。そして真相のつかめぬままに三度目の殺人が発生した。村で店をひらいていたフランス人が殺されたのである。甘美なナダの肉体に溺れたジボタは、ナダにむらがる男は一人のこらず殺そうと決心していた。村長は犯人探しのため軍隊の応援をたのんだ。同時に脱走犯が逃げこんだという噂も、ナダに伝えに来た。ジボタは、その村長をも射殺した。そしてようやく身に危険がせまったことを感じ、ナダを連れて旅に出ようと決意した。しかし、ジボタは村人たちによって狙撃されて死んだ。ジボタはナダによって裏切られていたのだった。

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