「体感90分(個人談)の金貨争奪戦」続・夕陽のガンマン 地獄の決斗 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
体感90分(個人談)の金貨争奪戦
ドル三部作第3作。
Amazon Prime Videoで鑑賞(吹替)。
なんだこの面白さは。冒頭からとにかく秀逸で、一切ダレません。3時間のはずですが、体感90分くらいでした。
話がシンプルなのも素晴らしい。モリコーネの音楽もすごく耳に残りました。シーンをとにかく盛り上げる、ザ・劇伴!
クリント・イーストウッドのシビれるようなカッコ良さ、素敵でした。終盤いつものポンチョ姿が見れたのも嬉しい限り。
リー・バン・クリーフの殺し屋の非情さは清清しいほどで、この人にお仕事頼むのだけは止そうと思いました(笑)。
本作の牽引力となっているイーライ・ウォラックの役柄、何故か憎めないのが魅力的でした。時折主役を食ってしまう好演を見せ、背景にドラマを持たせていたのも良かったです。
善いヤツ、悪いヤツ、狡賢いヤツ。時に裏切り、ある時は結託し、そしてまた裏切る。3人の物語が絡み合っていくプロットが大変巧妙で面白く、ハラハラしっぱなしでした。
クライマックス、いよいよ相まみえた3人の決斗は手に汗握る名場面。シネスコでトライアングルを俯瞰し、細かなカット割りの速度を徐徐に早め、合わせて劇伴も緊迫していく。
先に動いたら、死。ドキドキし、息を詰めて行方を見守りました。「どんだけハラハラさせるんだ!」。緊張がピークを迎えた時に、ついに一瞬の決着。結末も含め最高でした。
[余談]
夕陽のシーンはありませんでした(笑)。
トミーさん
コメントありがとうございます。
三部作の内、「夕陽のガンマン」は未見なので近近観なきゃなと思っています。
「レザボア・ドッグス」の元ネタ、確かにそうですね。
talismanさん
コメントありがとうございます。
マカロニ・ウエスタンに限らず、昔の邦題のつけ方って、話題の全く関係無い他作に便乗したり、続編じゃないのに続とかパート2とかつけたり、やりたい放題の印象があります(笑)。
共感ありがとうございます。
ドル三部作でようやっと、監督の色や臭いが出て来た感じでしたね。最後辺りのグルングルン、ちょっと笑っちゃいましたがイイ演出だったと思います。そしてレザボア元ネタと止め絵! ぶち込んだなぁ!!