「体感90分(個人談)の金貨争奪戦」続・夕陽のガンマン 地獄の決斗 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
体感90分(個人談)の金貨争奪戦
Amazon Prime Videoで鑑賞(吹替)。
なんなんだこの面白さは。冒頭からとにかく面白くて秀逸で、一切ダレない。上映時間が3時間のはずだが、体感は90分くらいだった。
3人の男たちが時に裏切り、ある時は結託し、そしてまた裏切る。3人が絡み合っていくプロットが巧妙でハラハラしっぱなしだった。
エンニオ・モリコーネの音楽も本作に欠かせない素晴らしい要素のひとつであろう。シーンをとにかく盛り上げる、これぞ「ザ・劇伴」だ。
クリント・イーストウッドのシビれるようなカッコ良さ、素敵である。終盤になって、いよいよいつものポンチョ姿が見れたのも嬉しい。
リー・バン・クリーフの殺し屋の非情さは清々しいほどのワルぶりであり、この人にお仕事を頼むのだけは絶対に止そうと思った。
物語を牽引するイーライ・ウォラックの役柄がとても面白い。憎めないのが魅力的だ。主役を食う好演を見せ、人物背景も良かった。
クライマックス、いよいよ相まみえた3人の決斗は手に汗握る名場面。シネスコでトライアングルを俯瞰し、細かなカット割りの速度を徐々に早め、合わせて劇伴も緊迫していく。
先に動いたら、死。ドキドキし息を詰めて行方を見守った。どれだけハラハラさせるのだ、と。緊張感がピークを迎えた時、ついに一瞬の内に決着がつく。結末も含め最高だった。
[余談]
夕日が全く出て来ないことに驚いた。
[鑑賞記録]
2024/05/28:Amazon Prime Video(吹替)
2025/09/19:Blu-ray(吹替)
*修正(2025/10/26)
トミーさん
コメントありがとうございます。
三部作の内、「夕陽のガンマン」は未見なので近近観なきゃなと思っています。
「レザボア・ドッグス」の元ネタ、確かにそうですね。
talismanさん
コメントありがとうございます。
マカロニ・ウエスタンに限らず、昔の邦題のつけ方って、話題の全く関係無い他作に便乗したり、続編じゃないのに続とかパート2とかつけたり、やりたい放題の印象があります(笑)。
共感ありがとうございます。
ドル三部作でようやっと、監督の色や臭いが出て来た感じでしたね。最後辺りのグルングルン、ちょっと笑っちゃいましたがイイ演出だったと思います。そしてレザボア元ネタと止め絵! ぶち込んだなぁ!!


