「タイトルなし(ネタバレ)」続・夕陽のガンマン 地獄の決斗 りゃんひささんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし(ネタバレ)
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南北戦争末期の米国西部。
ひとりの悪人顔の男セテンザ(リー・ヴァン・クリーフ)が南軍の兵士が盗み隠した軍資金の行方を追っていた。
一方、グッドガイ(イケメン)のジョー(クリント・イーストウッド)は、アグリーガイ(ブ男)テュコ(イーライ・ウォラック)と組んでの賞金稼ぎ。
賞金首テュコをジョーが捕まえて、テュコ縛り首に相成る直前、拳銃で縄を撃ち切って救出。
賞金を山分けしてトンズラという手口だった。
あるとき、南軍の兵士を乗せた馬車に遭遇。
彼らのひとりが軍資金を盗んで隠していたのだ。
そいつは瀕死。
テュコは軍資金を隠した広大な墓地名は聞き出せたが、どこに埋めたかまでは聞き出せず。
ジョーが埋蔵先のヒントを聴いていたのだ・・・
といったところからはじまる物語なのだが、ここまでで中盤。3時間の上映時間なので、このあと休憩が入ってもいい感じ。
で、ここまでは、ジョーとテュコのコンビのささいな活躍を愉しむ趣向だが、これ以降は物語が大きくうねりだす。
ジョー&テュコのセテンザとの出遭い、南軍と北軍の対立・戦闘を経て、軍資金を埋蔵した墓地での三すくみの決闘と相成る次第。
前半と後半でトーンが異なり、後半は大河ドラマのような物語のうねりが感じられます。
最後の三すくみの決闘シーンはスコープ画面を存分に活かした構図で、ロングショットと焦れるようなアップシーンのカットバックが上手い。
これ以上やると辟易する、の一歩手前ぐらい。
配役では、イーライ・ウォラック、リー・ヴァン・クリーフ、クリント・イーストウッドの順で美味しいところがあるかな。
とにかく、イーライ・ウォラックがいないと、この映画、かなり魅力が減だったかも。
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