地獄のガイドブック

劇場公開日:

解説

ルーカス・ヘラーの脚本を「キッスは殺しのサイン」のラルフ・トーマスが監督したスパイ・アクション。撮影はコンビのアーネスト・スチュワード、音楽はアンジェロ・フランチェスコ・ラヴァニーノが担当した。出演は「キプロス脱出作戦」のダーク・ボガード、「キッスは殺しのサイン」のシルヴァ・コシナ、「トプカピ」のロバート・モーレイ、レオ・マッカーン、ロジャー・デルガドほか。製作はベティ・E・ボックス。

1963年製作/イギリス
原題:Hot Enough for June
配給:大映
劇場公開日:1967年12月12日

ストーリー

失業保険金の支給を受けていたニコラス・ホイスラー(D・ボガード)は、ある日久しぶりに新しい仕事をあっせんされた。その話をことわれば保険金の給付を停止されるから、彼はやむなくそのガラス会社の面接を受けることにした。一週四十ポンド、その他交際費支給ということで、結局ホイスラーは就職を決定した。会社の青任者カンリフ(R・モーレイ)がホイスラーに命じた第一の仕事は、チェコのプラハの国立ガラス製造公社へ行って、新製品の製法解説書を持って帰ることだった。プラハは彼が少年時代を過した町であった。ホイスラーがプラハ空港に降り立った時、彼をにこやかに迎えたのは、びっくりするくらい美しいガイド嬢プラスタ(S・コシナ)であった。ガラス公社の幹部はロンドンから来た彼を、社賓待遇でもてなし、その上工場とホテルの往復はずっとブラスタと一緒で、ホイスラーも満足していた。ところがホイスラーが不審に思ったのは、製造法の書類を受取る時、合言葉が必要だとカンリフが教えたことだ。「六月では暑すぎませんか」と言葉をかけるが「九月には涼しくなるでしょう」という返事はなかなか返ってこなかった。だがそれは意外にも工場の来客用トイレのボーイの口から、聞くことが出来た。しかもボーイは英国のスパイだった。ホイスラーをチェコに送ったカンリフは、英国情報部の部長であり、チェコのガラス工場のボーイは共産圏に配置した英国情報網の核であることは、この時まで知らなかっただけにホイスラーの受けたショックはひどかった。そして彼は彼を追いはじめたチェコ秘密警察によって、捕えられた。ブラスタはその一員であった。彼が共産圏スパイの大物と交換のため英国に送還されたのはそれから数日後だった。勿論秘密警察長官の娘ブラスタも彼との愛を結実させるため同行していた。

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