大湖沼

劇場公開日:

解説

東ヨーロッパに於ける動物の生態撮影の第一人者であるハンガリーのホモキ・ナジ・イシュトヴァンが一九五一年に発表したアグファカラー色彩になる長篇記録映画。ホモキ・ナジ博士は十才の頃から野生の生物の絵をかくことが好きで、学生時代にはカメラを手に入れて動物の生態を撮りまくり、ブダペシュトの国立自然博物館の職員となってからは、映画を手がけるようになり、ハンガリーの山野に棲息する珍奇な鳥獣を追っては、その珍らしい生態をキャッチした。一九四八年第一回作品「バラトン湖の葦」を発表第二回作品として一年がかりでこの「大湖沼」を撮影し五二年度カルロウィ・ワリ映画祭で長篇記録映画賞を受けた。夫人のジジョルドス・ホモキ・ジュジャが助手として監督・撮影に加わり、音楽はフェレンツ・ファルカスとワジー・ヴィクトル、製作協力はゼロウィツ・ジョルジィが担当している。

1951年製作/75分/ハンガリー
原題:Vadvizorszag
配給:NCC=北欧映画
劇場公開日:1956年8月7日

ストーリー

ハンガリー南端の中都市ジェゲドに程近い、一面緑の葦に被われていて僅かに水のきらめきをのぞかせているフェヘルトという湖沼地帯の姿が、動物たちを主人公として季節ごとに記録されている。水鳥たちの雛が誕生する春に始り、この水上の王国の動物たちの凄じい生存闘争の姿を描きながら灼熱の夏を迎え、渡り鳥の秋が永い灰色の冬に移るまでの幾十年来くり返されている湖の神秘がわれわれの眼前に展開される。なお日本語版の解説はNHKの青木一雄アナが担当する。

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