濡れた夜

解説

ジョルジョ・ステガーニ・カゾーラーティとジェン・ヨシポヴィッチの共同シナリオをアンブロジオ・モルテーニが監督したセクシー・スリラー。撮影は「可愛い悪女」のラファエル・マシオッチ、音楽はマルチェロ・デ・マルティーノが担当した。出演は「太陽の誘惑」のアントネラ・ルアルディ、「濡れた砂丘」のミシェル・ルモアヌ、「大城砦」のジョン・ドリュー・バリモア、「若者のすべて」のマリオ・ヴァルデマリンほか。

1964年製作/イタリア
原題:Sexy Party

ストーリー

リカルドは自分の古城に友だち十人とセクシー・パーティーを開いた。宴たけなわになって不意に一組の男女が訪れた。セレナ(アントネラ・ルアルディ)とアメリカの青年アントニーだった。パーティーは異常な雰囲気のうちにすすめられた。やがてアントニーが予言をしてみせるといいだし、恐ろしいことが起ると言った。もちろん最初は誰も信じなかった。ところが本当に事件がおこった。寝室でセレナの死体が発見されたのだ。皆容疑者を探しあったがわからない。事件は続けて起った。リカルドが血相を変えてやってきた。仲間の一人フランカが死んでいるというのだ。そしてリカルドは自殺を計った。皆は犯人が生命をとりとめたリカルドだという確信をもった。ところがフランカの死体が消失したのである。おかしいではないか……。実は仲間のカルロが犯人だった。彼はセレナに愛想をつかしていたが彼女から妊娠の事実を告白され、殺してしまったのだ。それをリカルドに罪を被せるため、何も知らないフランカに、死人のマネをして、皆を驚かそうと計ったのだった。彼にはルチアナという恋人ができ、セレナを捨てる必要があったのである。奇妙なパーティーは奇妙なかたちで終ったのだった。

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