ベルリンからの脱走列車
劇場公開日:1965年4月
解説
ウィル・トレンパーとジム・ヘナガンの原案をヴィクトル・ヴィカスが脚色、ロルフ・ヘードリックが監督した戦時ヒューマニズム・ドラマ。撮影はロジェ・フェルー、音楽はクロード・ヴァソーリが担当した。出演は「アラビアのロレンス」のホセ・フェラー、「白い巨象」のショーン・フリン、「シベールの日曜日」のニコール・クールセルル、ほかにジェス・ハーン、ヨゼフ・ヤーデン、ハンス・ヨアヒム・シュミーデルなど。
1964年製作/フランス・西ドイツ合作
原題または英題:Stop Train 349
配給:アライド・アーチスツ
劇場公開日:1965年4月
ストーリー
米軍はソ連及び東独側と協定を結び、ベルリンと西独を繋ぐ鉄道に軍用列車を走らせている。ノバック中尉(ショーン・フリン)指揮の列車には、コウワン(ホセ・フェラー)という新聞記者、国務省高官付きの看護婦キャシー(ニコール・クールセルル)、新婚早々の米軍伍長カリンとその妻などが同乗していた。列車が通過列車待ちの一時停車をしたとき、バンナー(ハンス・ヨアヒム・シュミーデル)という東独の青年が亡命を目的にとび乗り、キャシーが彼を匿った。その事実を知ったコウワンは記者の勘で彼を発見してしまった。検問所に来た。ソ連側に亡命者のある情報をつかまれていた。やがて事実を知った中尉はベルリンの司令部に処置を仰いだ。乗客たちは米ソ両軍の対立に好奇の眼を向けた。やがて司令部からある少佐が着き、あくまで亡命者の事実を否認する態度にでた。だが、闇にまぎれて逃亡を企てたバンナーの無謀な計画が失敗し少佐は事態を円満に解決させるためソ連側に出向き、平和的に話を持っていったのでソ連側も不問に付そうという気配がみられたが、この事件がベルリンの新聞に大きく報じられたことから水泡に帰した。ニュースはコウワンが流したのだと激怒した少佐も事実はすれ違った列車の乗客の口から漏れたと知ったが、いずれにしても絶対命令がベルリンから届いた以上、西独の家族に会いたい一心だったこの不幸な青年をソ連側に渡さねばならなかったのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ロルフ・ヘードリック
- 脚色
- ビクトル・ビカス
- 原案
- ウィル・トレンパー
- ジム・ヘナガン
- 製作
- レイ・ヴァンチュラ
- ハンス・オッペンハイマー
- 撮影
- ロジェ・フェルー
- 音楽
- クロード・ヴァソーリ