桃色株式会社

劇場公開日:

解説

「恋の体温計は40度」の脚本を書いたニコラス・フィップスとアンソニー・キミンズの脚本をキミンズが監督したお色気映画。撮影はウィルキー・クーパー、音楽は「喰いついたら放すな」のジョン・バリー。出演者は「しのび逢い」のジョーン・グリーンウッド、「二都物語」のセシル・パーカーほか、イアン・カーマイケル、リズ・フレイザー、デニス・プライス、ロバート・ビーティなど。製作はレスリー・ギリアット。

1962年製作/イギリス
原題または英題:The Amorous Prawn
配給:大映
劇場公開日:1963年5月3日

ストーリー

退役を間近かにひかえたフィッツァダム将軍(セシル・パーカー)は頭が痛い。妻と田合の小さな別荘にこもり、静かな余生を送ろうと思っていたのだが、肝腎の別荘を買う金がないからだ。たまたまフィッツァダム夫人(ジョーン・グリーンウッド)は、金持のアメリカ人がマス釣りの場所とホテルを求めていることを新聞で知った。そこで周囲を眺めてみると、将軍の官邸は高級ホテルなみ。おまけにそばを流れる川にはマスがはね回っている。早速、夫人は行動を開始。官邸勤務の面々は、支配人格のグリーン伍長指揮のもと、売上げから歩合を頂戴するという条件で、このホテルの仕事を始めた。それを知った将軍は雷を落としたが“ホテル”のためではなかった。陸軍大臣が引越しの家具を運ぶ車を貸してくれなかったからだ。やけっぱちになった将軍は、夫人に協力し、ホテルのお客を歓迎することにきめた。色ごとのうわさとエビのようにピンとはね上った口ひげとで、“助平エビ”と仇名されている新しい客が、素敵なブロンド娘を連れてホテルにやって来た。そして間もなく世にも恐ろしい事実が判明した。“助平エビ”は陸軍大臣だったのだ。将軍は絶体絶命のピンチ。が、さすがは将軍、猛烈な反撃に転じた。助平大臣のことはすべて眼をつぶるから、その代り将軍に引越しのトラックを貸せと脅迫したのだ。しぶしぶ助平大臣は将軍のいう通りせざるを得なかった。その時、口ひげがピンと張っていたかどうかはわからない。

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