価値ある男
劇場公開日:1961年11月3日
解説
日本のスター三船敏郎が主演したメキシコ映画。「大砂塵の女」のイスマエル・ロドリゲスが製作・監督を担当している。ロハリオ・バルリガ・リバスの原作をイスマエル・ロドリゲスとビセンテ・オローナが脚色している。撮影はガブリエル・フィゲロア。音楽を受けもっているのはラウル・ラヴィスタ。出演しているのは三船敏郎のほかコルンバ・ドミンゲス、フロール・シルベストレなど。
1961年製作/メキシコ
原題または英題:Animas Trujano
配給:東宝=東和
劇場公開日:1961年11月3日
ストーリー
メキシコの南部--酒とケンカとバクチに明けくれ、村中から鼻つまみの貧農トルハーノ(三船敏郎)にも夢がある。それは年一回のお祭りヨルドーミヤの主催者に選ばれ、金と権力で村中の尊敬を一身に集めるマヨルドーモになることだ。子供の葬式の夜、酔ってケンカしかけたのも、街の女カタリーナ(フロール・シルベストレ)が彼に冷たいのも、みんな去年のマヨルドーモのタデオのためだ。やさしい妻ファナ(コルンバ・ドミンゲス)の勧めでトルハーノは家族たちと共に酒造工場で働くことになるが、盗み酒を見つかってクビ。しかも、長女ドロテアと逢いびきしていた工場主の息子を傷つけ、投獄されてしまう。妻と子供たちは懸命に働き、出物の安い土地を買うことに決めた。やがて、ドロテアが工場主の息子の子を生む。彼女の恋人カルリンは怒り悲しむが、トルハーノが出獄すると聞いて、ドロテアの身を案じ、彼女だけを連れて村を去った。帰宅したトルハーノは、家族の金を捲き上げてカタリーナの許に走り、酒とバクチの生活に逆戻り。しかも、その金を闘鶏でタデオにとられてしまう。そこへ酒造工場の主人がきて、息子とドロテアの間にできた子を引き取りたいと頼む。その金で念願のマヨルドーモになったトルハーノに、村人たちは誰一人尊敬のまなざしを送らない。折も折、彼を誘惑にかかったカタリーナを、ファナが刺し殺した。「あなたにこれ以上悪いことをさせたくないから……」とファナは訴えた。妻の愛に目ざめたトルハーノは、妻のかわりに自分が自首するから証言してくれと村人に頼む。そして、初めて本当のマヨルドーモになったことに誇りを感じるのであった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- イスマエル・ロドリゲス
- 脚色
- イスマエル・ロドリゲス
- ビセンテ・オローナ
- 原作
- ロハリオ・バルリガ・リバス
- 製作
- イスマエル・ロドリゲス
- 撮影
- ガブリエル・フィゲロア
- 美術
- エドワード・フィッツジェラルド
- 音楽
- ラウル・ラビスタ
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Animas Trujano三船敏郎
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Juana (Su mujer)コルンバ・ドミンゲス
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Catarinaフロール・シルベストレ
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DoroteaTitina Romay
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PedritoPepito Romay
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DesideriaAnita Rodriguez
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NiceforitaDulce Maria Rodriguez
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CompadreAmado Zumaya
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ComadreMagda Monzon
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Don Inigoエドゥアルド・ファヤルド
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BelarminoJuan Carlos Pulids
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CarrizoJaime Jimenez Pons
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BrujoJose Chavez Trowe
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Tadeoアントニオ・アギラ
受賞歴
第34回 アカデミー賞(1962年)
ノミネート
外国語映画賞 |
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