勇者テシアス
劇場公開日:1961年9月22日
解説
ギリシャ神話の中に出てくる英雄テシアスの活躍を描いたスペクタクル史劇映画。サンドロ・コンティネンツァとG・P・カレガリ、ダニエル・メインウォーリングの三人が共同で書いたシナリオを、シルヴィオ・アマーディオが監督した。撮影を受けもったのはアルド・ジョルダーニ。音楽担当はカルロ・ルスティケリ。出演するのはオリンピック十種競技のチャンピオン、ボッブ・マシアス、「挑戦」のロザンナ・スキャッフィーノの他、リック・バッタリア、ニコ・ペペ、アルベルト・ルーポ、カルロ・タンベラーニなど。テクニカラー・トータルスコープ。
1960年製作/イタリア
原題または英題:Teseo contro il Minotauro
配給:大映
劇場公開日:1961年9月22日
ストーリー
クレタの王妃パシフィアは死の床で夫ミノス王と王女フェドラ(ロザンナ・スキャッフィーノ)に秘密をうちあけた。フェドラには双児の妹アリアーネ(ロザンナ・スキャッフィーノ)がいてアティカの漁村にあずけてあるというのである。王妃が死ぬとフェドラは王位を自分のものにするため、妹殺害に腹心のシローネをつかわした。が、アリアーネはアテネの王子テシアス(ボッブ・マシアス)とクレタの大臣アンザスの息子デメトリアスに助けられた。三人はアテネに逃れた。シローネはデメトリアスの父と妹を投獄し、代りにアリアーネ殺害を要求してきた。テシアスとデメトリアスはこの危機を打開するためクレタに向かった。二人がクレタにつくとフェドラはテシアスを宮殿によび、彼が自分のそばにいてくれれば総てがうまくいくといった。けれどもテシアスはそれを聞かず、デメトリアスと共に宮殿を逃れ、追手の矢に倒れて海中におちた。気がつくとテシアスは海の女神アンフィトリーテに助けられていた。そこで彼はクレタに宣戦したアテネ軍が敗北したのを知った。再びクレタに向ったテシアスはアリアーネの顔に焼ごてを当てようとしていたフェドラを猛犬のいる穴におとしてアリアーネを助けた。アリアーネは死んだフェドラに変装して父ミノス王に会った。テシアスは捕えられ牢に入れられた。寺院で半獣人ミノタウロに生けにえをささげる日、牢を脱走したテシアスはアリアーネが目じるしにつけた服の金糸をたよりに寺院の迷路を出、ミノタウロを退治して勝利をわが手におさめた。幽閉されていたミノス王は主権を回復し、クレタには平和がやってきた。
スタッフ・キャスト
- 監督
- シルビオ・アマディオ
- 脚本
- サンドロ・コンチネンツァ
- G・P・カレガリ
- ダニエル・メインウェアリング
- 撮影
- アルド・ジョルダーニ
- 音楽
- カルロ・ルスティケリ