アルピニスト 岩壁に登る

劇場公開日:

解説

フランスのドキュメンタリストとして有名な、「極地にて」などを発表したマルセル・イシャックが監督した山岳映画。脚本はイシャックとジェラール・エルゾーグ、撮影はジョルジュ・ストルーヴとルネ・ベルナデが担当。名ガイド・リオネル・テレイ、登山家ロジェ・ブラン、ピエール・ルソー等が出演している。

1959年製作/フランス
原題:Les Etoiles de Midi
配給:映配
劇場公開日:1959年8月28日

ストーリー

フランスの登山家ルネ・ドメゾンは、一九五七年の冬にドリュの西壁を完全登攀し、五九年にはネパール・ヒマラヤのフランス隊隊員として活躍した。カメラはシャモニの針峰部を登るドメゾンを追う。ジェラール・エルゾーグはアンナプルナ初登頂に成功したモーリス・エルゾーブの弟で、本職はテレビのシナリオ・ライター。山小屋で、アルピニストたちは戦争中の想い出話をしている。--一九四五年仏伊国境のモンスニ。エルゾーグは同僚と共にドイツ兵を捕えた。彼等は山を越えてドイツ兵を護送した。が、一行は山の危険を前にして、敵味方もなくなり親しくなった。山小屋で談笑している頃、ルネ・コレとジャン・ジャンが小さな岩棚でビバークをしていた。翌日、リオネル・テレイはジャックと垂直な氷壁を登る。彼の技術は素人にもよくわかるように紹介される。一方、ルネは雪盲にかかり、救援隊を待っていた。一日経った。二人は待ちきれず、頂上からの易しいルートを下りようとしたが失敗した。絶望の一瞬、下から岩釘を打つ音がきこえてきた。テレイの声だ。彼等の岩棚の間には、大きなギャップがあった。何本ものザイルをつなぎ合せ手に汗を握るスリルと緊張の連続、見事にルネは救出された。その翌日、テレイが人工登攀の妙技を示すグラン・カピュサンの東壁登攀が始った。グラン・カピュサンはモンブラン山群のバレ・ブランシュにそびえる三八七〇米の大岩峰で、東壁は標高差四五〇米。一九五一年に初登攀された、アルプスでも最も困難な岩壁の一つである。カメラはテレイを追う。岩壁に挑むアルピニストの熱と意気の前には、アルプス征服もけっして不可能でないことを立証した。

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