「道化の涙」道(1954) SpicaMさんの映画レビュー(感想・評価)
道化の涙
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最初から物哀しかったけど、一瞬か二瞬、楽しい時もあったけど、やっぱり最後まで哀しかった…。
ジェルソミーナ!
道化のように不器用で不美人に生まれついた生来の哀しみのうえに、その純真さゆえ、ザンパノの犯した数々の罪まで小さな肩に背負って逝ってしまった。
ラストの慟哭には、確かに野犬のような男ザンパノの己の罪深さへの自覚がこもっていた。
素直にこれを機に改悛したと思いたい…。(また繰り返すんじゃないかな、って疑っている私がいる…w)
ジェルソミーナの一挙一投足に全部意味があるような演出と演技力だった。
第二次世界大戦後の貧窮の中、人々はこの映画に癒されたのだろうな…。
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