「過ぎたるは及ばざるがごとし」道(1954) a0064さんの映画レビュー(感想・評価)
過ぎたるは及ばざるがごとし
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不思議な愛の形だと思った。ちょっと知恵遅れみたいな女の人と、大道芸人のおっさんが芸をしながら旅をしていく話で、初めは本当に金のために買った売られた仲なんだけど、だんだん距離が縮まって、愛情?さえ感じるようになる。でも、生きていくためにおっさんは女を置き去りにしてしまう。ここに出てくる人たちは、みんなものすごく孤独なんだと思う。お互いにそれを感じあって、傷を舐め合うのに、突き放しあって、さらに傷を深めてしまう。負の連鎖である。イタリア人は、能天気に見えるが、悲しい映画が多いことからすると、内面はとても繊細なのかもしれない。ぐっとくる映画だった。
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