劇場公開日 1954年7月25日

「ハラハラドキドキの古典」恐怖の報酬(1952) kazzさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ハラハラドキドキの古典

2015年1月30日
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鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

子供の頃観た印象では、もう少し緊迫感があったと思ったのだが、近年の刺激過多の映像に慣れてしまっているから仕方ない。
金のために命をかける男達が、皮肉たっぷりに描かれている。
ニトロ運搬の話が出るまでが、なかなかに長い。男達の生活背景や人間関係を見せているのだろうけれど、何が言いたいのかは判りづらい。ここは大胆に省いて良いと思うが、当時のこの映画の意義としては必要だったのかもしれない。

長いイントロを経て、やっと危険なミッションに入ると、ニワカに面白くなる。次から次に難関が現れ、かいくぐっていくのだが、これがスリルに富んでいるので面白いのだ。

登場人物の性格設定や心理描写は、やや雑な気がする。
特に主人公の心理が判らない。
相棒に対する感情も判らないが、ラストの浮かれ振りは異常ささえ感じる。

kazz