犯罪国境線

劇場公開日:

解説

A・ブラウナーの原案から「ベルリン物語」のロベルト・アドルフ・シュテムレが脚色監督にあたった一九五一年犯罪劇である。「題名のない映画(1948)」のイゴール・オーベルベルクが撮影をした。出演者はインゲ・エッガー、ギゼフ・フォン・コランデ、アドルフ・デル、ヴォルフガング・ヤンセン、ヨッヘン・ヘンドリックス、ディーター・ボルシェなど。

1951年製作/西ドイツ
原題:Sundige Grenze
配給:欧米映画
劇場公開日:1953年5月16日

ストーリー

ドイツ、オランダ・ベルギー三国の国境が相交る“ラバッツ”といわれる地区に、戦後の混乱に乗じて少年密輸団が活躍していた。指導者はヤン(ヨッヘン・ヘンドリックス)という若者で、彼は多感な少女マリアンネ(インゲ・エッガー)と浮気娘チリーとを巧みに操りながら密輸団を統率していた。税関吏や警察が手をつくして密輸団を検挙しようとしても、子供のすることを悪いとは思わぬ親達に妨げられて成功しなかった。そんな国境地区に、ハンス・フィッシヤー(ディーター・ボルシェ)という学生が諭文の材料集めにやってきて、密輸団と親しくなり、ついにはヤンとはりあうようになった。新計画を企んだヤンは、密輸団の指揮をマリアンネに委ねたが、一団は警察の追跡をうけトンネルに逃げこんだ。それを聞いた親たちは激昂して、子供たちを救おうとやってきて、そこで子供を助けようとして轢死した検査官を発見した。そのことで父につよく責められたマリアンネはヤンの許へ逃げたが、ヤンに利用されたことに気づき、更に逃走を決意した。が、そこへハンスが現れて彼女に自首をすすめ、彼女も心をきめた。しかし、自首するまえにヤンは逃走を企て、これをとめようとするハンスとの烈しい格闘ののち、ついに警官に射殺された。

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