アマゾネス

劇場公開日:

解説

古代ギリシャに実在した女だけで成り立っていた武人族・アマゾネスのギリシャ軍との戦い、セックスを描くスペクタクル・アクション。製作・監督はテレンス・ヤング、脚本はディノ・マイウリ、マッシモ・デ・リタ、セルジュ・ド・ラ・ロッシュ、原作はリチャード・オーブレイとロバート・グレイブス、撮影はアルド・トンティ、音楽はリズ・オルトラーニが各各担当。出演はアレナ・ジョンストン、サビーヌ・スン、アンジェロ・インファンティ、ファウスト・トッツィ、ルチアナ・パルッツィ、ゴデラ・マイヤー、クローディーヌ・アルブケルケなど。日本語版監修は清水俊二。イーストマンカラー、70ミリ。

1973年製作/フランス・イタリア・スペイン合作
原題:The Amazones
配給:ヘラルド
劇場公開日:1973年12月15日

ストーリー

アマゾン--女だけで国を作り、その武力は近隣諸国でも群を抜き、ギリシャの次に強いといわれるほどだった。今アマゾン国では女王ペンテシレイアの任期が終わり、新しい女王を選抜しているところだった。さまざまな武術競技を行い、その中で最も優秀な女性が選ばれるが、アンティオペ(A・ジョンストン)とオレイティア(S・スン)の二人が残った。そして最後の種目のレスリングでアンティオペはオレイティアを倒し、女王の座についた。二人は幼い頃からのライバルで、オレイティアはくやしさのあまり、復讐を誓った。アマゾン国には女王選抜に並ぶ大切な行事がもう一つあった。それは最強とされているギリシャ軍団の男兵士に金を払って子ダネを貰うことだった。夜、両国の兵たちはそれぞれテントを張り、次々とカップルが生まれた。その中にはテセウス王(A・インファンティ)も入っており、偶然アンティオペとベッドを共にすることになった。もちろんお互いの身分は隠していた。月を経て生まれた赤ん坊は男の子は棄てられ女の子だけが育てられる。最後の夜、テセウスはアンティオペのテントを探し出し、再びベッドを共にした。その夜は単なる義務としてではなく、テセウスは彼女を愛してしまったのだ。アンティオペも無意識のうちに彼の激しい愛撫に応えていた。数ヵ月後、アマゾネスの出産の日が近づいていた。アンティオペも妊娠したが、不幸にして男の子だった。司祭のメラニッペを先頭に、生まれた男の子を棄てる行列が続いた。その頃、オレイティアはアンティオペ暗殺を計画し、夜、彼女の寝室を襲った。だが、激しく取っ組み合ううちにいつしか二人は陶酔の境に陥り、唇を重ねていた。やがてまたギリシャ軍と会う年一回の行事が訪れた。テセウスとアンティオペは今年も同じテントに入り、一時を過ごした。別れの日、テセウスは彼女に一緒にギリシャに来てくれと頼んだが、女王は結婚できないと、アンティオペは力なく答えた。アンティオペがアマゾン宮殿に帰ろうとした時、テセウスがその前に立ちふさがり彼女をギリシャに連れ帰ろうとした。残されたオレイティアたちは女王を奪われたと、ギリシャに対し宣戦を布告した。アマゾネスたちは全力をあげて戦ったが戦車を持つ戦力豊富なギリシャ軍にはかなわず、女戦士は次々と倒れていった。アンティオペは、最後まで奪戦して死んだオレイティアの死体にひざまずいた。--強大な女武族アマゾネスはこうして滅び去った。

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