滅びゆく野生の詩

劇場公開日

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解説

ドキュメンタリー作家として、また動物生態写真家として著名なオイゲン・シューマッハーが、製作・監督・脚本・撮影を一人で担当して、滅びゆく動物たちを追ったドキュメンタリー編。ナレーターは三国一朗。

あらすじ

過去五十年間に、五十種の野生動物が絶滅したといわれている。このうちには、人類と同じ哺乳類が二十種も含まれている。しかも、いま人間とともに地球という名の惑星上に生きている哺乳類約五千種のうち絶滅の危機に直面している種は数百を下らないという。これを鳥類、爬虫類、両生類、魚類……と押し広げてみれば、どれくらい多くの野生動物が滅びようとしていることか。このような事態を招いた最大の理由は人間にあったことは何人も否定できない。人類と違って、野生動物は環境の急激な変化に対して適応する能力を欠く。彼らの多くはわずか二百万年しか歴史を持たない人類とは異なり、数千万年も、あるいは二億・三億年も前から、それぞれの環境に適応し、進化しながら生きてきた。そのかけがえのない環境を人類は破壊し、加うるに一部の動物は、ハンターの乱獲も受けている。これは自然に対する人類の無知が招いた結果といえる。野生動物の多くは、人力の及びにくい辺地、あるいは野生生物保護区、国立公園などに生き残るほかはなくなりつつあるのが現状だ。いや、保護区の中でさえいつ減びるかも知れぬという動物も少なくない。日本のトキ(残存数十一羽)、ジャワサイ(三十八頭)などがいい例である。これらの動物が滅びる日を、人類は手をこまねいて見ているだけではいけない。彼らを守るということは人類にとっても必要欠くべからざる生活環境を守りあるいは回復する道に通じるのだ。動物保護を含む自然保護のより積極的な推進は、いま全人類にとって緊急の課題となり、六月五日から開かれた国連人間環境会議においても「人類と野生動物の関係」は論じられた。もちろん保護をおしすすめるという角度から。--ユネスコもこの間題には重大な関心を寄せている。

1967年製作/西ドイツ
原題:The Last Of The Wild
配給:メトロ

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