渚の果てにこの愛をのレビュー・感想・評価
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【禁断の愛の世界に身代わりとして取り込まれた男の”エロティックで不可思議な美しくも妖しげな世界観”が印象的な作品である。】
■港町・サリナへ続く荒野の一本道。若き旅人・ジョナス(ロバート・ウォーカー・Jr)は道沿いの小さな食堂兼ガソリンスタンドにたどりつく。
井戸水で渇きを潤していると、ふと現れた女と目が合った。
店の女主人・マラ(ナント、リタ・ヘイワース!)は、ジョナスが4年前に家出した息子のロッキーだと信じ込み、娘のビリー(ミムジー・ファーマー)もそれを信じた振りをする。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・兄妹のSEXに溺れた関係を、あからさまに描いている。だが、ビリーの求めに対して逃げた兄、ロッキーの身代わりとして現れたジョナスが最初は快楽を感じつつ、徐々に倫理規範を感じていく様。
・怖いのは、全てを知りながらビリーを受け入れるマラと狂気を帯びたビリーの姿であろう。
<男女の色恋の狂気的な作品は、色んな角度で作れるものであると証明した作品である。
怖いなあ・・。>
あこがれのスレンダーガール
1969年製作のフランス、イタリア合作の映画。
新宿は武蔵野館での特別企画。
原題は La route de Salina。
ひとりの男が仕事を求めてサリナという町をめざしてヒッチハイクと徒歩で砂漠のように荒涼とした丘陵地の一軒のガソリン⛽スタンド兼レストラン(ドライブイン)にたどりつく。建物の外の水道の水を蛇口から飲み、頭からかぶる。それをそっと窓から観察している女。お帰り、ロッキーといわれ、その女の息子に間違われたのをいいことにそのまま居候することになる。2、3日するとそのうちの娘がオープンカーで帰って来た。金髪のショートが眩しいスレンダーガール🤩 娘も、お兄ちゃんお帰りなさい。オヨヨ。
ミムジー・ファーマー、伝説のアメリカ女優。なんで伝説なのか?クリスタルのような彼女がこの映画でブレイクしたのち、次々とインモラル系の映画に挑んだらしい。やっぱり、ギャップなのである。
ロケ地はカナリア諸島のランサローテ島。人工的な半円形の窪みは火星のクレーターのよう。段々畑状の塩田かと思ったら葡萄畑。もちろんワイン用。波打ち際に青いテントを張り、秘め事に没頭するきれいな砂浜はたぶんパパガヨビーチ。
サリナは港町。たぶんプライヤ・ブランカ。立ち飲みカウンターに立つのは別の金髪美人。
ハヌビオ塩田の夕陽の風景もちょびっと出てきた。
兄と妹のインモラルセックス。のめり込む妹。気になりながらもただ静観する訳ありな母親。新しい恋人に走った兄。追いかける妹。失踪した兄。兄の代わりにされた旅の青年。赤の他人だと知っていながら、母子に合わせて、黙認する隣人たち。美しい辺境の町で起きた事件を警察官に供述するかたちで語られるエロチックサスペンス映画。R18+は当時のまま?R15+ぐらいでもいい感じ。今の中学生は観ても、鼻血なんか出さないと思うけどなぁ。
当時、ミムジー・ファーマーのファンだった
ふと立ち寄った家で、見ず知らずの他人に自分の息子と間違われる。なぜだ、似ているのかとか、どんな展開になるのか結構引き込まれるストーリー展開となって面白い。
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