七人の特命隊
劇場公開日:1970年3月7日
解説
南北戦争中、北軍の軍用金強奪を目的に、敵陣地内に潜入した七人の悪党の活躍を描くアクション篇。監督は「黄金の三悪人」のエンツォ・G・カステラーリ。ストーリーは「荒野のお尋ね者」のティト・カルピとエンツォ・G・カステラーリが書き、彼らがフランチェスコ・スカルダマグリア、ホアキン・ロメロと共に脚色した。撮影は、「豹/ジャガー」のアレハンドロ・ウローラ(アレクサンダー・ウローア)、音楽は「荒野のお尋ね者」のフランチェスコ・デ・マーシ、編集はタチアナ・モリジ、カシーニがそれぞれ担当。出演は「ネモ船長と海底都市」のチャツク・コナーズ、「ウエスタン」のフランク・ウォルフ、「アポロンの地獄」のフランコ・チッティ、ほかに、レオ・アンコリス、ケン・ウッド、ヘラクレス・コルテス、アルベルト・デラクアなど。テクニカラー、テクニスコープ。
1969年製作/イタリア
原題または英題:Kill Them All and Come Back Alone
配給:MGM
劇場公開日:1970年3月7日
ストーリー
北軍の物量におされ、徐々に敗退を続ける南軍のフッド将軍は、悪党クライド(C・コナーズ)に、北軍の軍用金強奪を命じた。彼は、さっそく、この作戦につく五人の男--早射ちのホーギー(F・チッティ)、怪力ボガード(H・コルテス)、短刀投げの達人プレード(K・ワッド)、ダイナマイトの専門家デッカー(L・アンチョリス)、忍者のように身軽なキッド(A・デラクア)--を集めた。彼ら六人が出発しようとした時、情報将校リンチ大尉(F・ウォルフ)が、クライドに「一人で戻って来い」と告げた。そして、リンチは、つかず離れず、六人の後を追った。彼らの目指すところは、トドス・サントス教会跡の北軍前線基地だった。巧みに潜入した六人は、敵部隊に奇襲をかけ、火薬庫を爆破した。この混乱に乗じクライドは金貨の箱を略奪、単身脱出した。だが、彼が渡し場に着いた時、五人の仲間がすぐに追いつき、乱闘となった。そこへ北軍の追手が到着し、金貨を水中に隠したホーギーを除き全員捕えられてしまった。彼らを拷問にかけたのは、以外にも北軍将校に化けたリンチであった。そして、デッカーを抱きこんだリンチは、二人で脱出してしまった。この騒ぎで、ブレードとキッドが殺された。遅れて脱出したクライドは、渡し場で金貨を捜索中のリンチとデッカーを発見した。やがて、デッカーは網に足をとられ溺れ死に、クライドは、そこへやって来たホーギーを説き伏せ、砦へ引返した。砦は廃墟と化していた。最初のうち様子を窺っていたクライドが、二人の前に姿を表わし、激しい殺し合いが始まった。宿命の戦いの後、クライドの手には、待望の金貨が握られていた。