悪徳の快楽

劇場公開日:

解説

サドの「閨房哲学」の映画化。監督は「マルキ・ド・サドのジュスティーヌ」のジェス・フランコ。脚本をピーター・ウェルベック、撮影をマヌエル・メリノ、音楽を「アッパーセブン 神出鬼没」のブルーノ・ニコライがそれぞれ担当。出演は「ふたつの太陽」のマリー・リシュダール、「マルキ・ド・サドのジュスティーヌ」のマリア・ローム、ジャック・テイラー、クリストファー・リーなど。テクニカラー、ワイドスコープ。

1969年製作/西ドイツ
原題:Phylosophy in the Boudoir
配給:大映第一フィルム
劇場公開日:1970年2月21日

ストーリー

金と暇をもてあましていたマリアンヌ(M・ローム)は、愛読書であるサドの「閨房の哲学」に書かれていることを実行しようと思いたった。計画のいけにえに選ばれたのは、彼女の知り合いの可憐な娘ユージェニー(M・リシュダール)であった。やかましいユージェニーの父親を、肉体でくどき落したマリアンヌは、さっそく、彼女を別荘に連れて行った。別荘には、マリアンヌの異母兄ミルベル(J・テイラー)が待っていた。そして、裸の体に加えられる二人の巧妙な愛撫に、マリアンヌは未知の恍惚に溺れていった。翌日、マリアンヌの招待で、サド愛好家の人々が、別荘を訪れてきた。その彼等の前で、マリアンヌとミルベルは、ユージェニーを責めさいなんだ。妖しい快楽の淵をさまようユージェニー……。その夜、彼女はミルベルの召使殺害現場を目撃し、襲われたが、逆に彼を刺し殺してしまった。マリアンヌに助けを求めるユージェニーだが、これはすべてマリアンヌの計画であった。やがて、再びサド・グループがやって来た。会長(C・リー)は、今度はユージェニーに、鞭を持たせた。彼女は、いままで自分がされて来たことを、マリアンヌの肉体に加え始めた。その興奮が絶頂に達した時、マリアンヌは血にそまって、すでに事切れていた。可憐な少女だったユージェニーは、いまや悪徳の中でしか快楽を味えない、不幸な女になっていた。一人残された彼女は、裸身のまま、夜明けの島をさまようのだった。

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