劇場公開日 1974年3月17日

「ウルトラマンのイメージを覆す怪獣への過度の残酷な仕打ち」ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団 アンディ・ロビンソンさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ウルトラマンのイメージを覆す怪獣への過度の残酷な仕打ち

2024年7月23日
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タイとの合作なので、雰囲気がなんか違うし、そもそも日本が舞台ではない。
取り敢えず、ウルトラマン達の方が多勢に無勢状態で、数に任せて少数匹の怪獣に寄ってたかって、“生皮剥”とか、残酷な殺し方を、集団リンチの如く行います。
とても“正義の味方”は思えない行状でした。
怖すぎます。

今作の、円谷プロとタイのチャイヨーとの合作は、日本では劇場未公開だった『ジャンボーグA&ジャイアント』に続く第2弾という事。

奇妙なのは、今作に続く続編はいきなり東映の仮面ライダーと共演に変わった、『ハヌマーンと5人の仮面ライダー』という作品に変貌したこと。

タイのオリジナル版をビデオCDで所有しているが、終始「仮面ライダーX」の主題歌のタイ語バージョンらしき曲が流れ続けていて、内容も東映のオリジナルの劇場版である『五人ライダー対キングダーク』に加えて『仮面ライダーV3対デストロン怪人』からも勝手に流用編集をしてでっち上げた、信じ難いが無許諾作品のようだった。

なにしろ、怪人を操って女を拉致させ、キングダークの好物である生きの良い女の生き血を抜き取って採取する描写があったりと、実に変な作品になってます。

どう考えたって、あんな無茶苦茶なの東映が許可するとはとても思えません。
円谷とチャイヨーも訴訟になったくらいですしね…..

アンディ・ロビンソン