劇場公開日 1974年3月17日

ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団のレビュー・感想・評価

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1.5Savageness in Thailand

2021年11月2日
iPhoneアプリから投稿

タイ×日本で合作したウルトラマン(?)映画。

タイ仏教においては仏と信徒とのかかわりをよりアクチュアルなものにするべく、信徒が罪を犯した場合に課される罰がきわめて具体的に規定されている。しかもそのどれもが目を覆いたくなるような残酷きわまるものばかりだ。そんな地獄絵図を塑像にして展示してある「地獄寺」なんてものまである。タイの子供たちはこの地獄寺のおぞましい塑像たちを通じて仏教倫理というものを文字通り体得するのだという。

本作には本邦の『ウルトラマン』ではまずお目にかかれないようなゴア描写が次から次へと乱れ咲く。しかも日本公開版はまだマシなほうで、タイ公開版はこれ以上に酷いらしい。仮にも子供向けコンテンツでこれだけのゴア描写がある裏には、やはりタイにおけるちょっぴり過激な仏教教育が影を落としているような気がする。

物語の作りもこれまたまぁたいそう雑だが、そこに亜熱帯的なカオスの波動を感じないでもない。やりたいことを全部やり、特に何も回収しないフリーダムさもタイっぽくていい。

いったいなぜこういう風土からアピチャッポン・ウィーラセタクンのようなタイプの映画人が爆誕したのか、経緯がいまいちよくわからない。タイ映画をもっと見たいと思った。

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因果

1.0人間ドラマ部は回収せず

2020年4月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

タイとの権利関係であまり見られないらしい。円谷プロ的には黒歴史か?

冒頭ウルトラの星の説明に続きハヌマーンが登場。「誰?!」って感じ。そしてタイを舞台にした話が進む。それも子供に全く配慮のない展開。倫理観が違〜う!ツッコミながら見る他ない。これはただのユルいタイ映画なのではw

終盤、怪獣が地中から唐突に出て来て大暴れ。人相の良くない巨大ハヌマーンと格闘。火薬の量多め。ウルトラ兄弟も唐突に表れ光線系を多用。ここでも倫理観が違う。
珍品としての価値しかないですね。ハヌマーンふざけてるし倫理観に賛同できませんww

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散歩男