シャーク!
劇場公開日:1976年4月14日
解説
世界各地の海に鮫の生態を追ったドキュメンタリー。監督は「青い大陸」のブルーノ・ヴァイラーティ、撮影はアルナルド・マッティ、水中撮影はジャンカルロ・フォルミキ、ミシェル・ローブロー、アルナルド・マッティ、ブルーノ・ヴァイラーティの共同、音楽はダニエレ・パトゥッキが各々担当。
1976年製作/88分/イタリア・日本合作
原題または英題:Shark and Man
配給:東宝東和
劇場公開日:1976年4月14日
ストーリー
〔シチリア島沖のマグロ漁〕毎年、何千というマグロが同じコースをたどって、大西洋からここへ卵を生みに戻ってくる。一匹三百キロもあるマグロの漁は、豪壮な海の一大絵巻だ。だが、シチリアの漁民たちはこの漁がいかに危険か先祖の代から知っている。それはマグロとともに巨大な人喰い鮫が一緒に人ってきて、魚の血の匂いに一段と狂暴になるからだ。マグロの群れをワナの奥へ追い込み、人喰い鮫を監視するダイバーたちは常に生命の危険にさらされているのだ。 〔紅海の人喰い鮫〕世界で最も美しいといわれる石サンゴを始め、珍しい魚類の宝庫といわれる紅海サンゴ礁はカラフルな魅惑的な世界だが、毎年驚くほど多勢の貧しいサンゴ採りの漁夫が人喰い鮫の犠牲になる。悪名高いタイガー・シャークの他に、レクイエム・シャークつまり“死神の歌”と呼ばれる集団で襲う恐ろしい鮫がいるのだ。 〔サン・ベニト島での珍しい体験〕メキシコの博物学者でダイバーのラモン・ブラボのガイドにより、ロサンゼルス沖の南、サン・ベニト島に行った。目的は死んだアザラシやアシカの肉を求めてこの島のまわりに集まってくる人喰い鮫やどう猛なシャチを撮るためだ。そこでは先住民のキタゾウアザラシがすさまじい方法で歓迎のセレモニーを見せてくれた。縄張りをめぐって二頭のアザラシが三トンの巨体をぶつけあい、噛み合う壮烈な死闘を展開していた。 〔タヒチ島の鮫〕鮫が生活に深くくい込んでいる地方もある。タヒチの子供たちはおとなしいナース・シャークの背に乗って遊びながら、鮫の習性や恐ろしい人喰い鮫との違いを学ぶ。ここでは死者の魂をタイガー・シャークが彼岸に導くと信じられており、鮫は信仰にも一役買っている。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ブルーノ・バイラティ
- 撮影
- アルナルド・マッティ
- 水中撮影
- ジャンカルロ・フォルミキ
- ミシェル・ローブロー
- ブルーノ・バイラティ
- 音楽
- ダニエル・パトゥッチ
- 字幕監修
- 山崎剛太郎