ムッシュとマドモアゼルのレビュー・感想・評価

スタントの凄さ。
昔のパリの様子よく分かりました。

楽しかった☆彡

オープニングの軽快なテーマ曲とアニメからして楽しくなる、必見のラブコメです。自分でスタントをやるベルモンドが、スタントマンと見てくれだけのアクションスターの二役と言う設定からして笑えます。恋の駆け引きやベルモンドお得意のアクションに加え、スタントマンの悲哀も加えたドタバタ劇は、最後までボルテージが落ちることなく、笑いっぱなしでした。ラクウェル・ウェルチの輝くような美しさと、ベルモンドが楽しそうに演じているので、こちらもご機嫌でした。

べルモンド傑作選、前半戦最期の作品はこちら
正直なところ、この傑作選の中で一番期待していなかったのだが、まさかまさかの、一番面白かった！
まさかのべルモンドが一人二役(しかも一人はオカマ)で、それぞれの役でとてつもなく魅力を発揮していた。
実はどっちかというとアラン・ドロン派だったけどこんなの見せられちゃね。べルモンド派に鞍替えするしかない。やっぱりカッコいい、面白いをどっちもこなせるのが男の魅力だよね。俳優は2.9枚目ぐらいがちょうどいい

結婚間近のスタントマンのカップル
しかし悪いことが重なり喧嘩別れに
愛を取り戻すためべルモンド演じるマイクは、偶然転がり込んできた大仕事を決行する！
とまあ文字に起こすと結構熱い展開だが、実際はゴリゴリのコメディ！
べルモンドがべルモンドを狙う(アレな意味で)シーンなんて爆笑必至で、この映画でしかこんな馬鹿馬鹿しいのは観られない。
なのにアクションはぶっちぎりで過激(！？)という鬼に金棒な映画だった

楽しく笑って夢の世界に連れて行ってくれるザ・映画でした！マイク=ベルモンドとジェーン（ラクエル・ウェルチ）の身体能力とかっこよさに見惚れてしまいました。ジェーンが水に飛び込む姿美しい！

2回目鑑賞でジェーン・バーキン確認！バーキンの名入りのディレクターズチェアー、楽屋表でも一番上、凄いんだなあ。マイクのマネージャーのヒヤシンスは「警部」でも大活躍の元・刑事だし「表情豊かな」人も仕事のオファーで登場して嬉しかった。

階段落ち、ヘリコプターからのハシゴ、ジェーン操縦のセスナへのてっぺんと翼乗り、そして落下してジェーンと一緒のパラシュート。スタントマンなしで本当にやってるベルモンド凄い！天才！落下最中にジェーンと何かしようとするマイク、一途でしつこいけど本当は心が通じ合ってる二人だからね💕

ベルモンドの車の運転は本当にかっこいい。マイクにとって屋根は駆け上がるもの、出入口は窓、いつもホップ、ステップ、ジャンプ！伯爵のお城の中もグチャグチャにして香港映画の元祖でした。一人二役、子沢山の父親演技もオーラ感たっぷりのブルーノ役も素晴らしかった。愛嬌があって演技力と運動神経抜群のベルモンドは最高の俳優です。

伯爵の城の室内楽団、最後はこの映画音楽演奏になってしまって（2回目鑑賞で気がついた）なんてお洒落な演出と感動しました。3回目鑑賞の今日気がついたのは、ブルーノの素敵な寝室（ベッドのヘッドレストや家具の装飾）がアール・ヌーヴォー様式であることでした。なるほど。

音楽が本当に良くて幸せな気持ちで胸がいっぱいになって最後は涙が沢山出てしまった。3回目の今日も涙が沢山流れた。

猛暑にも負けず映画館でベルモンドに再会できて幸せでした。さすがに悪い言葉も覚えました、merd○！（2021.8.5.）