青春の墓碑銘

劇場公開日:

解説

1925年から1939年にかけての、プラハの労働者街の人々の生活を背景に一人の青年の青春を描く。監督は「人魚姫」のカレル・カヒニヤ、原作・脚本はヤン・オチェナーシェク、ウラジミール・カリナ、撮影はヤン・チュジーク、音楽はルボシュ・フィシェル、美術はズビニェク・フロフが各々担当。出演はウラジミール・メンシーク、ルーカシュ・ワツリーク、ダヴィド・ヴルチェク、ヤン・フルーシーンスキー、ミハル・ドロウヒー、テレサ・ポコルナー、ズラタ・アダモフスカーなど。

1979年製作/チェコスロバキア
原題または英題:Love Between Drops of Rain Lasky mezi Kapkami Deste
劇場公開日:1981年7月17日

ストーリー

1925年のプラハ。靴修理屋のブルシーク(ウラジミール・メンシーク)は、良いくらしを求めて、妻と三人の子供を伴ってプラハのジシコフ街に移って来た。しかし妻は間もなく死に、仕事は一向にうまくゆかない。頼りにならない父親の元を、まず娘のヴィエラ(ズラタ・アダモフスカー)が出てゆき、長男のペパン(ヤン・フルーシーンスキー)も鉄道で働きたいと言って出ていった。残された次男のカイダ(ルーカシュ・ワツリーク)は、まだ学生だ。彼は、ある日、パイヤ(テレサ・ポコルナー)という少女と会い、二人だけの秘密の場所を見つける。それは、老人の薬剤師が所有する荒れはてた庭だ。カイダは、ペパンにパイヤを紹介するが、呑んだくれの父に変わって今では主人となっていたペパンは、大人としての悪知恵が設わっており、彼女をそそのかしてホテルヘ誘った。それを知ったカイダは、兄に決闘を申しこむが、カイダは兄を打ちまかすことができなかった。パイヤは、彼から去ってゆき、カイダは傷つく。ジシコフの街に冬が訪れ、一家が完全にバラバラになったころ、チェコにはナチスの魔の手がしのびよるのだった。

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