邂逅(めぐりあい)のレビュー・感想・評価
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【”人生はシャンパンの如き面影。”船上で出会った男女が恋に落ち、エンパイアビルの最上階で6か月後に逢う約束をするも・・。王道にして色褪せることのないラブロマンスである。】
■大富豪の令嬢との結婚を控え、ヨーロッパからアメリカに向かう船に乗り込んだプレイボーイ・ミシェル(シャルル・ボワイエ)。
彼はそこで駆け出しの歌手・テリー(アイリーン・ダン)に出会い、旅のパートナーとして軽い気持ちで接近する。
だが次第に2人は惹かれあい、半年後エンパイアビルの再会を約束する。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・昨年から、度々レビューに書いているがコロナ禍が齎した大いなる禍の中で、唯一人間の生き方に寄与した事は、仕事で言えばリモート会議の普及であり(大幅な移動時間の削減に繋がった。だが、私は面着での遣り取りが必要であると思っているので、社外の方とは出来るだけ面着を心掛けている。)趣味で言えば、映画の配信技術の飛躍的向上であろう。
但し、映画は映画館で観るという基本スタンスは変えないが、今作を含め私が生まれるかなり前の名作を、自宅のホームシアターで鑑賞出来るという魅力には、申し訳ないが抗えない。
・今作のストーリー展開はシンプルであるが、それ故に(リメイク作は観ていないのであるが)心に響くのである。
■それまで、遊び人であったシャルル・ボワイエ演じるミシェルが、軽い気持ちで船上で接した駆け出しの歌手・テリー(アイリーン・ダン)に、徐々に惹かれていく様。
そして、彼は婚約者がいるにも関わらず、半年後にエンパイアビルの最上階で6か月後に逢おうと約束し、慣れない仕事に精を出しその時が来た時にビルで待つが彼女は来ない・・。
だが、実は彼女はビルの直ぐ傍まで来ていながら交通事故で来られなかった事がそのシーンを映さずに語られるのである。
・テリーは下半身不随になりながらも、子供達と接する仕事を得て新たなる生活を始める。
・だが、ミシェルは彼女の事が忘れられずに、婚約を破棄し電話帳でテリーの居場所に尋ねて来るシーン。
ココが今作の真骨頂であり、ミシェルの粋な男心を炸裂させるシーンなのである。彼は、全てを知りながら、テリーが約束の半年後にエンパイアビルの最上階に来なかった理由を責める事無く、逆に自身が(あれだけ、待っていたのに・・。)来れなかった理由を彼女に話すのである。漢である。
<今作は、男女の恋を相手を気遣いつつ描いた逸品であると思う。この作品が今から70年以上前に制作、公開されていた事と、その後2度もリメイクされた事を考えると、非常に感慨深い。
優れたる映画とは、時を越えて鑑賞する者を魅了するモノなのだなあ、と今更ながらに感じた作品でもある。>
マッケリー監督による最初のめぐり逢い。シャルル・ボワイエとアイリー...
マッケリー監督による最初のめぐり逢い。シャルル・ボワイエとアイリーン・ダンのペアも1957年版ケイリー&デボラとはまた違う味があって魅力的。モノクロ映像も悪くない。
脚本家と出演者が違うだけで大筋や雰囲気はほぼ同じに感じたのだが、リメイクしたなりの大切な理由が監督にはあったのだろう。もう一度、そんな事を考えながら大好きな1957年製作の「めぐり逢い」を観てみたい。
恋愛映画の古典
ストーリーは言わずもがな。
シャルル・ボワイエ、アイリーン・ダン主演二人の大人の魅力が前面に表れている脚本の成熟度。男の祖母が恋のキューピット役で加わるところが、宗教的色彩と道徳的価値観があり脚本の厚みになっている。アイリーン・ダンと孤児院の子供たちとのシーンの、少年がダンのベットの前で音程を取る仕草が可笑しい。大人の男女の会話の妙味を味わう戦前アメリカ映画の佳作。
数多くのリメイク作品を産み出した傑作メロドラマのオリジナル版。 あ...
数多くのリメイク作品を産み出した傑作メロドラマのオリジナル版。
ああっ!
どーしてそんなに意地をはるかなぁ〜
二人とももっと素直になればいいのにぃ!
コレも良かったけど、57年度版もイイ!
今夜観ちゃうかな(笑)
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