「凄まじい執念…」ロレンツォのオイル 命の詩 ケイさんの映画レビュー(感想・評価)
凄まじい執念…
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医師の言うこと聞いても、一向に難病の息子の病状が改善しないばかりか、悪化するばかり。息子に残された時間も少なく、苦しむ息子の姿を見ては何か他に方法はないのかと考えるのが親の常。それなら自らが病気、医学を勉強しようとしたことがこの夫婦の凄いところ。実際オイルは予防には効果があるようで映画のような特効薬ではないようだが、夫婦の血の滲むような努力の結晶であることは紛れもない事実。過度な感動シーンを演出せず、病状も目を背けたくなるようなリアリティある演出が良い。臨床試験をしないと、商品化できない科学者側の立場と、親の焦りも上手く描いている。科学者の協力も仰いでいる患者の会の存在も何とも悩ましい。ニック・ノルティ、スーザン・サランドンと共にロレンツォの子役は名演技だった。
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