男装女キャプテン

解説

アメリカ海洋文学の雄ジャック・ロンドンの小説Demetrios_Contosの映画化で、ジョン・フランシス・ナッターフォード氏が映画向きに改作したものに基づき、むかしフォックスで「海の女王」を作ったジョン・G・アドルフィ氏が監督したものである。主役を演じるのは「ステラ・ダラス(1925)」「マザー・マクリー」等主演のベル・ベネット嬢で、「獄中日記」のモンタギュー・ラヴ氏、「鉄蹄万里」のカレン・ランディス氏、「娘弁護士」のメアリー・マカリスター嬢、ジーノ・コラード氏、G・レイモンド・ナイ氏、パット・ハーティガン氏、等が助演する。

1928年製作/アメリカ
原題または英題:The Devil's Skipper

ストーリー

マリーはかつて、フィリップと恋いし合い彼と結婚した、2人の間には子供が生まれた、が、その後、男は彼女を捨て去り、子供は殺され、彼女は彼によって人手にと売り渡された。それから20年たった今、マリーは人に恐れられる悪魔の帆船の船長となり、奴隷売買と密輸入とを続けては大洋を航行していた。が、ある日、フィリップがニュー・オルレアンスで殖民をなし相当の物持ちとなり、人手を要しているのを知り、彼に奴隷を売るのを口実にして、フィリップを帆船へ招いた。フィリップは娘とその許婚者とを連れて船へ出かけて行った。この時、マリーはフィリップを捕らえ、己が素性を明かし、その不実をなじり、彼をマストに縛りつけて復讐しようとした。が、マリーは更に鋭い復讐を思いついた、というのは彼の娘を己が水夫中の最も力強い者に与えて、かつて己が被ったと同様な恥しめを見せようというのであった。男どもの獣のような争闘が物すさまじく続けられた。その時、マリーはフィリップの悲痛な叫びによって、犠牲となっている娘こそ死んだと思っていた己が実の娘であることを知った。彼女は争いを沈めようとし、かえって身に重傷をおった。が、いまはの際に彼女は娘にめぐりあった喜びに胸を一杯にしながら、フィリップや若い人々を無事に陸に送り返し、その去り行く姿を眺めながら、冥目して行った。

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