我等のサリー

解説

流行唄「サリー・イン・アワー・アリィ」に基いてエドワード・クラーク氏が書いたものを、ドロシー・ホウェル女史が脚色し、ウォルター・ラング氏がコロムビア入社第一回作品として監督したものである。主役は「出世水兵」「花嫁歓迎」等出演のシャーリー・メイスン嬢で、相手役は特にパラマウントから借りて来た「ブラッド・シップ」出演のリチャード・アーレン氏である。そのほかアレック・B・フランシス氏、カスリン・ウィリアムス嬢、ポール・パンザー氏、ウィリアム・ストラウス氏等が助演している。

1927年製作/アメリカ
原題または英題:Sally in Our Alley

ストーリー

ニューヨークイースト・サイドの貧乏長屋に明るい娘のサリーが住んでいた。サリーは母が死んでからトニー、アビー、マックの三老人に引取られて今日まで生い育って来た。そして同じ町の青年ジミーと恋仲であった。が、お金持のサリーの伯母さんは、この貧民町からサリーを呼び寄せて上流社会に彼女を住まわせ様とした、その上に近親の一富豪青年を彼女の夫にと迎えようとした。一方ジミーは悲観の末、ニューヨークを去って海外に赴き悲しさを忘れ様とする。が金が總てではない。金は愛を殺すことは出来ない。サリーは伯母の邸を去ってジミーの跡を追った。そして再び二人は元の壊しい貧民町に暮らすこととなった。

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