連発銃は知っている

劇場公開日:

解説

「最前線」の脚色者フィリップ・ヨーダンの原作小説「西部の男」を「オクラホマ!」のウィリアム・ルドヴィグが脚色、「ラスヴェガスで逢いましょう」のロイ・ローランドが監督した西部劇。撮影はハロルド・J・マルゾラティ、音楽は「誘拐」のジェフ・アレクサンダー、主演は「最後の銃撃」のスチュワート・グレンジャー、「OK牧場の決斗」のロンダ・フレミング、それにチル・ウィルス、監督ロイ・ローランドの息子、スティーヴ・ローランドなど。

1957年製作/アメリカ
原題または英題:Gun Glory
配給:MGM
劇場公開日:1957年7月19日

ストーリー

拳銃とトランプの流れ者トム・アーリイ(スチュワート・グレンジャー)は、妻子をすてた3年の放浪を終え、故郷ニューホープの農場へ帰って来た。ところが妻は死に、17歳の息子も父に冷たい。町の人々は彼の過去にこだわり、真面目な生活に戻ろうとするトムの心情を理解しなかった。わずかにそんな彼を温かく迎えるのは雑貨店をひらくサムに引取られた孤児のジョウ(ロンダ・フレミング)だけだった。ある日、用心棒2人を引連れた牛商人グリムゼルが町へ乗り込んで来た。彼はトムの農場のある豊沃な谷間を、馬に牧草と水を補給したいから提供しろと町へ要求する。町民の代表とイザコザがおき、用心棒の1人がピストルをぬいたのを見て、トムは一瞬早く自分のピストルをぬき放ち、相手を倒した。勿論正当防衛であるにもかかわらず、冷たい町の人々は、トムの殺人行為を憎悪し、息子まで父から離れるようになった。ただ1人ジョウだけは、トムの正しさを信じ、彼の農場へ女中として住み込んだ。その後、グリムゼルの横暴は次第につのり、町民たちもトムの援助を求めなければならなくなった。しかし時すでに遅く、トムは息子と折り合わず、再び旅へ出た後だった。トムを失った町民たちはグリムゼルの敵ではなく、多くの人々が傷ついたり死んだりした。その知らせをうけたトムは、ただちに町へ帰ると、ダイナマイトを爆発させてグリムゼルの牛を混乱させ、単身グリムゼル一味に挑戦した。そこで彼らはトムの農場を襲い、息子とジョウを人質にする。たちまちトムとグリムゼルの組打ち、それを狙うグリムゼル一味のピストル、危機一髪、そのピストルを沈黙させたのはトムの息子が放った弾丸であった。父の拳銃を嫌っていた息子も、男が拳銃を使わなければならぬ時のあることを知り父への愛にめざめたのである。

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