離婚時代

解説

オウエン・ジョンソン氏作の雑誌小説を映画化したもので、ホープ・ロアリング女史とルイス・ライトン氏とが脚色し「海の荒鷲(1926)」「幸運の風」等と同じくフランク・ロイド氏が監督した。主演女優は「あれ」「人罠」等主演のクララ・ボウ嬢と「近代女風俗」「戦艦くろがね号」等出演のエスター・ラルストン嬢とで「夢想の楽園」出演のゲイリー・クーパー氏がパラマウント社入社第1回出演として「近代女風俗」「混線脱線スターは誰だ」等出演のアイナル・ハンソン氏、ヘッダ・ホッパー嬢、エドワード・マーテインデル氏等が助演している。

1927年製作/アメリカ
原題または英題:Children of Divorce

ストーリー

キテイ・フランダースとジャン・ウエツデイントンとテッド・ララビーの友情は遠い昔からのものである。キテイとジャンとは2人ながら両親の離婚によってフランスのある修道院に預けられその処で姉妹以上の親しい間柄になったのであり、テッドはキテイの家の隣に住んでいた幼友達として2人の娘と知り合っていた。やがてキテイとジャンが立派な娘盛りになって修道院を出て来た。そしてテッドとジャンとは相思の仲となった。ジャンもテッドも莫大な財産の相続人であるに引き換えキテイの家は母一人子一人、大した資産もないのでどうしても金のある婿をというのが親子の情でそのために前からテッドに白羽の矢を立てていた。ところがこの処にキテイを恋する男が現れた。それはフランスの貧乏華族ヴイコ・ド・サックス公爵で誰か金満家の花嫁を見つけ様とアメリカに来たのであったからキテイとの恋は後見人の反対とキテイ一家の不賛成からなり立つべくも無かった。こうして2組の恋人の変な暗闇はしばらく続いた。ジャンとテッドが相愛しながら結婚しなかったのはテッドが一人前の男になるまではというジャンの心からだったがテッドはある日キテイ等と盛んな宴会をやり酔に紛れてキテイと離れられぬ関係になってしまった。ジャンからテッドに結婚の意志を決めたという手紙が来たのはテッドとキテイが結婚したのと一歩違いであった。4人はかくて思い思いに不幸の生活を始めた。ジャンはアメリカを立って世界を旅行し2年の後パリに来てヴイコ公爵を訪れた。2人の交際が稍々親密に赴こうとする時、キテイとテッドは愛児を連れてパリに来た。キテイは自分たちの結婚生活に何等の愛もないことを知っていた。ジャンに会い公爵に逢って自分1人の行いが如何に大きな結果を産んだかを泌々と悟った彼女は愛児と良人とをジャンに託して自殺した。

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