夜の世界

解説

P・J・ウルフソンとアレン・リヴキン合作の物語を映画化したもので「蹴球大学」「キートンの恋愛指南番」のリチャード・スカイヤーがシナリオに組み立て、「河宿の夜」「チウインガム行進曲」のホバート・ヘンリーが監督し、「あけぼの」「紳士の運命」のメリット・B・ガースタットが撮影した。主なる出演者は「楽園の大河」「蹴球大学」のルウ・エヤース、「フランケンシュタイン(1931)」「ウォタルウ橋」のメイ・クラーク、「ミラクルマン(1932)」のボリス・カーロフ、ドロシー・レヴィア、ラッセル・ホプトン、バート・ローチ、ドロシー・ピーターソン、ヘッダ・ホッパーなどである。

1932年製作/アメリカ
原題または英題:Night World

ストーリー

ある大都会の盛り場にあるナイトクラブの出来事である。経営者ハッピー・マクドナルドの女房で出納係りをやっているマック婦人は、性来が不身持つで亭主を嫌い、舞踏教授のクラウスとひそかに情を通じていた。この酒場へ一人の泥酔した若者が現れる。彼は酒に酔い潰れて正気を失っていたが、どことなく憂欝そうであった。そして彼を介抱した踊り子ルスはその原因を知って驚き、かつ同情した。彼マイケルの家に不意に不幸が見舞ったのであった。彼の母親が、情婦をこしらえている父を知り嫉妬のあまり、父を殺して家を飛び出したということであった。折りからこのナイトクラブへエディス・ブレヤーなる婦人が現れる。このエセィスこそはマイケルの父親の情婦と言われる女性でマイケルに会わせてくれというのである。マイケルが会ってみるとエディスは自分と彼の父親との恋が神聖なものであることを力説し、みなマイケルの母親の誤解、嫉妬からrあ悲劇が起こったのだという。ようやくこれで真相を知り得たマイケルは新たなる涙にかき暮れ、母親の軽はずみに気も狂わんばかりだった。酒場の主人ハッピィはゃ仕方なくマイケルを静めるために当て身を食わせ事務所へ連れて行く。マック婦人と黙契ある密造者の一人がやって来て近頃酒類を他所から取っていることに責める。が、マックが応じないので凄文句をならべて立ち去る。この間にマック婦人は夫の銃から弾丸を抜き取ってしまう。夜もかなり更けて来た。クラススから遅くまで引き止められた踊り子たちに交ったルスはマイケルを気づかって事務所へ現れる。マイケルの母親が息子の居所を知ってコッソリここへやってきたそして息子の詰問に腹をお立てた母親は父と結婚したのは金のためだと言い捨てて去る。この時、酒場の影でクラウスとマック婦人とが抱擁していたが運悪くハッピィの目にとまる。ルスとマイケルは夕食を共にした。互いに愛を感じるようになった二人は結婚して静かなところへ旅行しようなどと話している。突如けたたましい銃声が聞こえて先刻の密造者が殴り込んできた。彼は先刻の「約束」を果たしに来たのである。ハッピィがたちまち殺される。つづいてマック婦人も犠牲となって倒れた。密造者の立場から言えば亭主を裏切るような女をギャングに入れておくことは危険だと言うのである。かくて戦慄すべき事件が明け方近くまでナイトクラブに続発して行った。

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