与太者時代

劇場公開日:

解説

テキサス州コップラス盆地の少年集団農場に起った実話をテーマに、不良少年囚の生態を描いたもの。ロバート・ハーディ・アンドリュースとポール・ショートの原作をアンドリュウス自ら脚色、「カーニバルの女」のカート・ニューマンが監督した。撮影はカール・ストラッス、音楽は「荒野の無頼漢」のポール・ソーテル。主演は「赤い連発銃」のオーディ・マーフィ、「ロケットパイロット」のロイド・ノーラン、「われら自身のもの」のジェーン・ワイアット。

1949年製作/アメリカ
原題:Bad Boy
配給:アライド・アーチスツ=映配
劇場公開日:1957年4月26日

ストーリー

前科62犯の不良少年ダニー・レスター(オーディ・マーフィ)は、テキサス・ホテルでボーイをしているうち、金持ちの客を襲って格闘の末、制止する1人を殺し警官に捕まりカプラス・コーヴの少年集団農場に送られた。入所の晩、ダニーは挨拶をしなかったというので少年囚たちに殴られた。また、農場の慰安会の日、腕力に自身のあるダニーはボスの少年に難なく倒された。こうして新入りのダニーと少年囚の間には暗い対立が生まれた。ダニーは一層無謀になった。ある日、ダニーは盗品を抱えているところを警察に見つかった。警察からの連絡で農場の監督ブラウン(メイド・ノーラン)が身柄を引き取りにきた。ブラウンは、この純真そうな少年が何故悪の世界に踏み込んだか、自分の補導に過ちはなかったかを反省した。ブラウンは八方、手を尽くしダニーの過去を調査したが、その結果がようやく分かった。ダニーは幼い頃、病気の母を救おうと薬屋から薬を盗んで与えたが、この薬を飲んだ母は死んでしまった。残酷な義父はダニーを親殺しと罵った。童心を傷つけられたダニーは義父を殴り倒して家出、かつて母の健康を祈った礼拝堂に火をつけた。以来ダニーは悪の道に走ったのである。--ブラウンは妻と一緒にダニーの補導に努めた。幾度か失敗した。しかし遂にダニーの心の善良さを掴み出すことができた。改心したダニーの半生には明るい希望が生まれた。

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