弓矢荘の惨劇

解説

「黒潮に鳴る心」のフローレンス・ライスと「古城の扉」のロバート・アレンが主演する映画で、「爆弾トラック」と同じくランバート・ヒルヤー監督、ベンジャミン・H・クライン撮影になるもの。原作は監督ヒリヤーが書き下ろして自ら脚色した。助演者は「オリバー・トイスト」のバーバラ・ケント、「罪と罰」のエリザベス・リスドン、「クレオパトラ(1934)」のアーサー・ホール、「百万弗小僧」のワード・ボンド、「ポンペイ最後の日(1935)」のワーリー・バーチその他である。

1935年製作/アメリカ
原題または英題:Guard That Girl

ストーリー

スクラント検事は次の木曜に300万弗を相続するエステル・ハドソンの保護者として、探偵バッジ・エドワーズとその事務所で働いているラリイ・ドノヴァンを依頼した。検事の言うには相続人が死ねば利益を得る親類が5人いて、彼女は誰かに命を狙われているのである。バッジの秘書ヘレンとラリィは愛し合っていたが、彼女は自分がエステルに扮装すると言い、バッジはその自動車運転手、ラリィは婚約者という事にした。検事は依頼できる女中だと言ってジャンヌをヘレンに従わせ、バッジの探偵犬ロボも一緒に働いた。遺言状が公表される前夜親類一同は別荘に集まった。意地悪の未亡人カザリン伯母さん、その娘のサラ、善良でお人好しの従兄エルウッド、エステルの叔父で弓の名人ハドスン博士などである。ヘレンの寝室の扉に狩猟用の矢が突き刺さったのが先ず警告の初めであった。ジャンヌは勇敢にヘレンの室で長椅子に寝ると言い出した。誰かこっそり徘徊していた人がロボに飛びつかれ、犬に重傷を負わして逃げた。熊手が見つかって庭師レイノルヅが嫌疑を受けた。第2の矢はラリイとヘレンの室の方に突き刺さった。第3の矢はヘレンが寝室に秘密の通路を発見したとき飛んできた。ジャンヌはヘレンを護ろうと立ち上がると丁度その時矢は長椅子に突き立った。レイノルヅは徘徊者を見てハドソン博士に違いないと思う。するとその夜彼は矢で射殺されてしまう。遺言状がいよいよ発表される時になるとジャンヌは自分こそ相続者である事を打ち明けた。すると今度は彼女の命が危ない事が起こったがラリイがそれをくい止めた。その時ロボが室内に踊り込んでスクラントン検事を引きずり出し、ついに化けの皮をはいでしまった。彼は州の公金を費消していたので、それを埋めようとしての犯罪を思いついたのであった。バッジはこの騒ぎの中でジャンヌを恋し彼女と結婚する事になり、ラリイとヘレンも教会へ急ごうと思ったのである。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く