幽霊は臆病者のレビュー・感想・評価
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笑える幽霊コメディ
恐ろしいはずの幽霊が実は臆病で……という、けっこう笑える幽霊コメディ(笑)
「臆病者の貴族」と「成仏できずにいる臆病者の幽霊」を演じたチャールズ・ロートンがイイ味出している。
ジュールス・ダッシン監督が戦時中に撮ったMGM作品。(1944年作品)
17世紀のカンタヴィル家の物語として、兄弟が女性問題で決闘を申し込まれたため決闘するはずだったチャールズ・ロートンは、相手がデカくて強そうなので逃げ帰ってしまった。
すると父親から「子孫が勇敢な活躍をするまで成仏できない」として幽閉されたため、幽霊になって彷徨い続けるチャールズ・ロートン。
300年経って、カンタヴィル家(城)にアメリカ兵が多数泊まりに来る。
ここで大勢いるアメリカ兵が「幽霊なんかいるわけない!」と言いつつ、「真夜中12時になると幽霊は出て来る…」と言われて、12時をやたら気にしてビクビクするあたりが可笑しい(笑)
そんな兵士の中にカフィ二等兵(ロバート・ヤング)がいて、彼には「カンタヴィル家一族のアザ」があり……と自由奔放な展開が楽しい。
第二次世界大戦中に撮られた映画であるにも拘らず、アメリカ兵たちのダンス&音楽が先進的で見事なのは凄い!
「カンタヴィルの幽霊」という素材を上手く映画化しており、全編通じて楽しめる娯楽作であった。
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