「犯人に全く同情も共感もできない」狼たちの午後 根岸 圭一さんの映画レビュー(感想・評価)
犯人に全く同情も共感もできない
『十二人の怒れる男』のシドニー・ルメット監督の映画ということで興味を持ち鑑賞。
銀行強盗から立てこもりの経緯はリアリティがあり良かった。だが、ただ事実を再現しただけの映画という印象だ。そこに映画として込めたテーマが何なのかよく分からない。銀行強盗という重罪を起こす人間の心理を描くというのがテーマなのかもしれない。だとしても、配偶者の性転換手術の費用を稼ぐために事件を起こした犯人に対して、全く同情も共感もできなかった。なぜこれでアカデミー賞六部門ノミネートなんだろう。
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