劇場公開日 1976年3月13日

「演説シーンが好き。」狼たちの午後 きーとろさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0演説シーンが好き。

2018年10月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波、CS/BS/ケーブル

怖い

知的

実際にあった事件を元にしているため、どんでん返しや派手なシーンはないですが、当時の警官や権力への不信感が市民の反応からリアルに伝わってくる。社会派な作品です。
アッティカ刑務所の暴動はこの映画で初めて知りました。権力は正しく使われなければならないですね。

冒頭はコメディかと思うくらい計画倒れの銀行強盗から始まるのですが、警察に大げさなくらい包囲されてから緊迫感が増す。
ストックホルム症候群なのか、主人公ソニーの人柄ゆえにか、人質はリラックスした様子を見せたりするのですが、一歩間違えば恐ろしい事態になることもありうるのが怖い。
特にサルの終始不安定な様子が不安を煽ります。

アルパチーノ格好いいですね。演説で市民を煽るシーンが良かった。大きな目が印象に残ります。

きーとろ