文殊の知恵

解説

「珍婚ジャム成金」「白ズボン・ウィリー」等と同じくジョニー・ハインズ氏主演喜劇で、例の通りに氏の令兄チャールズ・ハインズ氏が監督したもの。ジャック・タウンリー氏が原作を執筆した。助演者は「俺は新兵」「荒原の勝利者」出演のルイズ・ロレイン嬢を始めエドモンド・ブリーズ氏、フレッド・ケルシー氏等である。

1928年製作/アメリカ
原題:The Wright Idea

ストーリー

ジョニー・ライトは感心な青年で日夜研究した結果「高速度乾燥性夜光インキ」という重宝なインキを発明した。ところが金主がないのでせっかくの発明品も大規模に売り出すことができず、原料会社などには借金ができて困っていた。ある日少し頭の調子が変な老紳士が現れて、彼に立派なヨットをくれると約束した。その後間もなくライトはヘレンという可愛いお嬢さんと知り合いになった。ライトはすっかり元気になって彼女に夢中になったが、ヘレンの方ではすっかり彼を泥棒扱いにして、探偵を頼んで調査させるやら大騒ぎをする。ところがある吸取紙業者がライトのインキを買いたいと言い出したので、例の貰ったつもりのヨットで遊びに出かけ船上で売買の契約をすることにした。ところがこのヨットは船長始め乗組員全部が酒の密輸入業者であったため、色々な騒動が起こる。ヨットの本当の持ち主がその筋に訴えたので巡邏船が追跡してきた。悪漢一味は消灯して遁走を企てたが、ライトの夜光インキの信号のおかげで悪漢がことごとく逮捕され、ヘレンもライトの潔白を信じるようになった。そしてヨットの持ち主が広告業者だったのでライトの後援者になる約束をした。

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