モナリザの微笑

劇場公開日:

解説

英国の作家オルダス・ハックスレイの短篇小説「ジオコンダの微笑」より彼自身が脚色し、「サハラ戦車隊」のゾルタン・コルダが製作、監督に当たった1948年作品。撮影は「彼と人魚」のラッセル・メティ、音楽は「熱砂の秘密」のミクロス・ローザが担当。主演は「裏街(1941)」のシャルル・ボワイエと「われら自身のもの」のアン・ブライスで、「呪われた城」のジェシカ・タンディ、「夢の宮廷」のサー・セドリック・ハードウィック、以下ミルドレッド・ナットウィック、セシル・ハンフリーズ、ヒュー・フレンチらが助演。

1948年製作/アメリカ
原題または英題:A Woman's Vengeance
配給:セントラル
劇場公開日:1951年6月5日

ストーリー

ヘンリー・モーリエ(シャルル・ボワイエ)は長患いの病床にあるエミリー夫人との折合いが悪いので、若い娘ドリス(アン・ブライス)を愛し、更に老嬢のジャネット(ジェシカ・タンディ)を知的な友としていた。ある日ジャネットはヘンリーの家の昼食に招かれ、エミリーが夫を深く怨んでいることを知った。昼食後にヘンリーは珍しく夫人に自分で薬を調合してやった。その晩彼はドリスと逢い引きし、帰ってみると夫人が死んでいた。リッバード医師は原因が昼の食物らしいと診断した。数日後の雷雨の夜ジャネットは抑えてきたヘンリーへの愛を彼に打ち明けたが、彼が既にドリスと結婚したと聞いて嫉妬に身を震わせ、ヘンリーとドリスがパリへ旅立った後、ふとあの日彼が毒薬を買ったことを思い出して警察に夫人は彼が殺したのだと通報した。ヘンリーは旅先から呼び戻された。死体からは致死量の砒素が検出され、あの昼食の状況も彼に不利だった。ドリスは悲しんで毒をあおったが命は取り止め、リッバードから夫を信じよと諭されたが、ヘンリーは死刑を宣告された。ただしリッバードは、その頃不眠症に悩むジャネットを怪しみ、彼女に巧みな策略をかけて、死刑執行一時間前に夫人殺しの犯行を自白させたのだった。

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