モダン出世鏡

解説

ジョージ・エイド氏の原作を「夜の囁き」「無償の罪」と同じくアルフレッド・E・グリーン氏が監督したもので主演者は「懐しのアリゾナ」「闇より光へ」のエドモンド・ロウ氏と「輝く天国」「大河の奇賊」のロイス・モーラン嬢でアルバート・ハート氏、ジェームズ・フォード氏、ルシェン・リットルフィールド氏、シャーマン・ロス氏その他が助演している。カメラは「四人の悪魔」「ファジル」のL・ウィリアム・オコンネル氏が担当。

1929年製作/アメリカ
原題または英題:Making the Grade

ストーリー

ハーバート・リッテルしはその家の名ドッズウォースを土地の名としているほど豪壮な名家に三代目の嫡子として生まれた果報者であったが、彼はうまれつき平民主義の少年であった。ヨーロッパの留学を終えて帰朝した時の彼はもう立派な青年紳士になっていた。そうして少年時代から仲良くしていたレッティーという可憐な少女も立派に成長して一人前の娘となり喫茶店を営んでいた。彼は利口な男だったが、大家に生まれて社会の荒波にはあまり揉まれていないので、社会事業熱に浮かされている土地の人々にはむしろ敬遠主義をとられていたのみならず、彼が心から相を捧げているレッティーからも立派な社会事業の一つもしてくれねば結婚は真平だた最後の宣告まで興はられたので、彼は、どうにかして有利なことをしてレッティーの愛だけはつなぎとめようと焦れば焦るほど、却って失敗ばかりしていた。が、ある機会から自分も意外な社会事業を遂行してレッティーと望み通り結婚することが出来た。

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