法名の怪人

解説

ユ社東京支社の輸入したフィル・ゴールドストーンの独立作品で、グローヴァー・ジョーンズの監督になった喜活劇である。主役はリチャード・タルマッジというおなじめのない俳優だが、軽快極まりなき活躍ぶりはダグラス・フェアーバンクダグラス・フェアーバンクススの全盛時代を思わせるほどで、実に壮快なものである。相手として近頃ユ社に入ったアンドレー・ターニアーが出演する。

1921年製作/アメリカ
原題または英題:The Unknown

ストーリー

戦後物価は騰貴し生活難は愈々激しくなる。これは一部の資本家が暴利を貪るためである。食料品の大トラストも、政府食糧委員会の目を盗んでは密輸入をして大じかけの利益を収めますます品沸底を口実に値上げをして居いた。人民の中から「アンノウン」として無名の怪人が現れ、資本家の悪事を摘発して物価引き下げに努力した。計らずこれが資本家パーカー・タルマッヂの倅で柔弱者と嘲られていたリチャードの仕業と知れ、資本家達の改悟となり、リチャードは婚約者のシルヴィアと人も羨む身となった。

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