鞭の響

解説

ハップスバーグ・リーブ氏原作の「あの女」That Womanをジェームズ・カークウッド氏が脚色及監督をし、ケンタッキーの山中を背景として撮影した人情劇で、ジャック・ピックフォード氏とグロリア・ホープ嬢の共演である。

1919年製作/アメリカ
原題または英題:Bill Apperson's Boy

ストーリー

バッディー・アッパースンの生みの母親は彼を残して世を去った。亡き母を想い出しては人知れぬ涙に暮れて居たバッディーは、父が後添の妻を貰ってからは、我薄命を儚み、母に反抗して父と争い、遂に家を出でてしまった。其後の事、彼は深夜ヤートンの家に忍び込んで居たのを発見され、盗賊の嫌疑を受け鉄窓の下に呻吟したのを其家の娘で、予て彼の恋して居るマーサが証拠を挙げて救い出した。其事件があってから反目して居たアッパースンの家とヤートンの家の仲は直った。夫と息子との仲違いを見て、柔和な生さぬ仲の母は家を去って居たが、バッディーは我が行が痛く父を心配させるのを悲しみ、改めて継母の許に帰宅を乞いに行き、一家は初めて平和に成った。

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