魅惑

劇場公開日:

解説

[山のロザンナ]と同じくサミュエル・ゴールドウィンが製作し、アーヴィング・レイスが監督した1949年映画。「河(1951)」のルーマー・ゴッデンの原作からジョン・パトリックが脚色した。撮影は「ヒット・パレード」の故グレッグ・トーランドで、これが遺作である。音楽は「我等の生涯の最良の年」と同じくヒューゴー・フリードホファ作曲、エミール・ニューマン監督である。主演は「打撃王」のテレサ・ライト、「銀の靴」のデイヴィッド・ニーヴン、「山のロザンナ」のファリイ・グレインジャー、「ジョルスン物語」のイヴリン・キースで以下ジェイスン・メドウス、「海の無法者」のフィリップ・フレンド、「砂漠の鬼将軍」のレオ・G・キャロル、「大編成」のシェパード・ストラドウィク等が助演する。

1949年製作/アメリカ
原題または英題:Enchantment
配給:大映洋画部
劇場公開日:1952年8月15日

ストーリー

第二次大戦のさなか、ロンドンの旧家デーン家を守り続ける老将軍ロランド(デイヴィッド・ニーヴン)の許へ、彼の兄の孫グリセル(イヴリン・キース)がアメリカから訪ねてきた。彼女は夫人部隊の運転手で、偶然英国のパイロット、パクス・マスタースン(ファーリー・グレンジャー)に会い彼もまたデーン家ゆかりの人物であることを知った。即ち60年前この家の3姉弟の許へラークという孤児の少女が拾われた来た。やがて成長した彼女(テレサ・ライト)は兄弟のペラーム(フィリップ・フレンド)とロランド(デイヴィッド・ニーヴン)の2人から愛されるようになったが長女のセリナ(ジェーン・メドウス)は徹底的に彼女を憎み、弟との間を割こうとした。舞踏会の夜、ラークは若い士官であったロランドと真実の愛を告白しあい、将来を誓ったが、セリナは軍の上層部に渡りをつけてロランドをアフガニスタンに送り出してしまった。この仕打に堪え切れずラークは彼女を慕うイタリア貴族デル・ラウディ(S・ストラドウィク)の申し込みを容れて国外へ去った。パクスはその彼女のところからやってきた甥なのであった。グリゼルはパクスから烈しい愛を訴えられていたが、かつての失恋にこりて承諾しようとはしなかった。これをみた老ロランドは、恋愛には勇気を持たねばならぬと彼女を励まし、出勤したパクスを追いかけさせた。2人が抱き合っている頃ドイツ軍の空襲はデーン家にも直撃弾を与え、ロランドはひとり静かに死んでいった。

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