未開人

解説

ユ社を去って独立したモンロー・ソールズベリー氏が第1回の作品である。対手は美しいジェーン・ノヴァック嬢。パラマウント映画を数多く監督したドナルド・クリスプ氏の監督である。『実に珍しいほど美しい背景が使用してあるが、写真の題名及びスターなるソールズベリー氏に対して抱く期待は、この映画を見て稍外れざるを得ない。そは活劇味の足りないためと、筋に新味のないためである』とはニュース誌の評である。

1921年製作／アメリカ
原題または英題：The Barbarian

ストーリー

エリック・ストレイヴは父の財産を相続した。彼の静かな生活は都から来た人々のために乱された。その人々は保養に来ているという名目ではあったが、実はエリックの土地を手に入れようという下心があるのである。一行中のフローリアという美しい娘は彼の風采や生活を見て彼を『未開人』と信じていた。エリックは一行の案内人を勤めていた。マーク・ブラントという手代がエリックの土地を不正な手段で横領しようとした時、彼は巧みにブラントの裏をかいた。彼の教育は立派なものであった。かくしてフローリアは彼に対する尊敬を覚え、次第に彼を恋するようにさえなったのであった。