巌窟の奇縁

解説

チャールズ・W・ゴッダード氏及びポール・ディッキー氏共作の舞台劇をロイス・ゼリナー女史が脚色し、ジョージ・アーヴィング氏が監督した人情劇で、バート・ライテル氏の主演である。対手は新進のルシー・コットン嬢である。劇中ナポレオンだと信じている精神障害者に扮するフランク・カリアー氏のために喜劇味が大いに唆られるそうである。『ライテル氏の性格はこのような役には完全に適合したものではないが、彼の演技の巧妙さは非難の打ちどころのない出来である。見ていて愉快な映画である。』とはニュース誌の評。

1921年製作/アメリカ
原題または英題:The Misleading Lady

ストーリー

南アフリカから帰って来た技師ジャック・クレイグンは美しい社交界の娘ヘレン・スティールに逢った。ヘレンは舞台に立ちたい望みを持っていたが、自分の演技に対する天分の豊かなのを示すために、かねて女嫌いで有名のジャックに求婚させて見せると友人たちと賭けをする。これは彼女の許婚トレイシーの勧めによってである。ジャックは直ちにその罠に陥ったが、それが冗談だと判ると怒って彼女を山中の自分の小屋へ無理につれて行き、彼女に優しい心があるかどうかを調べてやると言って彼女を監禁してしまった。腕力による圧迫を受けた彼女は本能的に内心自づとこれを喜ぶようになった。トレイシーがジャックを殺す意気込みでこの小屋へ押し寄せて来た時彼女の答えは「ノー」であった。

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